日本学生支援機構の海外留学制度(大学院学位取得型)合格学生インタビュー

今年3月に本学国際文化学科を卒業し、日本学生支援機構による海外留学制度(大学院学位取得型)の審査に合格。ドイツへ留学している岩川咲也さんにお話を伺いました。

すべての人が喜んで世界中を旅行することができる。 そんな未来に一歩でも近づくためのお手伝いがしたいです。

■今回、この奨学金制度に応募したきっかけは?
当初から大学院への進学を考えていましたが、学費の負担が重く、大学卒業後は働いて学費を貯めようと思っていました。しかし、イギリスに留学してから卒業後も勉強を続けたいという思いが一層強くなり、留学関係でいつもお世話になっていた学内の国際交流センターに相談しに行ってみました。そこで日本学生支援機構の海外留学制度を紹介していただき、応募を決めました。

■ドイツへ留学を決めた理由は?
本学の提携校であるイギリスのリーズ大学へ留学した際に、ドイツの友人が多くできたというのがきっかけのひとつです。友人たちと一緒に過ごし、現地の話を聞くことで、ドイツへの興味も大きくなっていきました。もう一つの理由は、私の研究テーマにあります。

私は移民や難民を受け入れる社会をテーマに研究をしています。近年のシリア難民をはじめとする難民受け入れのニュースを読む中で、ドイツは今、移民・難民の問題について活発な議論が行われている国ではないかと思うようになりました。そこで、ドイツへの留学を決めました。

 

■ドイツで学びたいことは?
移民・難民の問題に関してドイツがどのような政策をとっているかということや、受け入れ先の社会にいる人々のアイデンティティについて研究したいと思っています。ドイツは移民・難民の受け入れについて賛成派と反対派、両方の活動が活発です。たくさん外に出て、街の雰囲気を掴んだり、現地の人々と会話したりすることを通して、このテーマについて多方面から研究したいと考えています。まだドイツ語があまり得意ではないので、語学力も磨いていきたいです。

■岩川さんが感じる、宮城学院女子大学の魅力とは?
留学制度がしっかりと整っていて、留学先も豊富なところが魅力だと思います。また、四年間の大学生活を通して「チャレンジしたい」という気持ちを大切にしてくれるところだと感じました。
先生方は親身になって相談にのってくれますし、やりたいと思ったことは後押ししてくれます。好奇心とやる気を持つことで、色々なことになんでも挑戦できる場所です。

■将来の夢や目標は?
留学後は、研究テーマに沿った国際関係の仕事に就いて、専門的かつ実践的な知識を更に深めていきたいです。経験を積んだあとは、外務省のJPO派遣制度に応募したいと考えています。JP派遣制度というのは、国連などの国際機関で働きたい若手日本人を支援する制度のことです。卒業論文のために文献を読んでいた時に、モロッコの大学で社会学を教えていたファーティマ・メルニーシーの「武器を減らし、もっと学ぼうではないか。喜んで旅行して回れるような世界の建設に参加できたことを誇りにてるときが、必ず到来するであろう」という言葉を見つけました。
私も自分のできる方法で、この言葉が描くような世界に向かうお手伝いがしたいと思っています。