音楽科・キャリア関連企画を開催しました

音楽科では、2025年度も、様々な方面で活躍する音楽科卒業生を紹介し、学生のキャリア形成の参考になるような企画を開催しました。

「先輩に会おう!」
◆2025年6月30日(月)
テーマ「小学校教員という仕事とその魅力~音楽と鉄は熱いうちに~」
講師 熱海 聡子 先生(2001年度音楽科卒業)
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熱海先生は、音楽科を卒業後、県内の中学校で講師をつとめながら、小学校教諭の免許取得を目指し、2011年から小学校で金管バンド、マーチング、吹奏楽の指導を経て、現在は石巻市内の小学校に勤務しています。
小学校、中学校、支援学校など、様々な教育現場での勤務経験から得た知識を活かしながら、「失敗したらそこから何を学ぶか」「教師も常に学び続ける姿勢が大切」とお話くださり、実際に先生が指導した生徒の演奏動画なども紹介してくださいました。
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◇参加した学生の感想
・先生のお話を聞いて、実際の教育現場の雰囲気を感じることができました。教師という仕事は、生徒の成長をサポートするすてきな仕事だと感じました。
・小学校と中学校の先生では、仕事の内容も異なることを感じました。小学校の先生は幅広い年齢の子供たちの成長を見守ることができることが魅力のひとつだと思いました。
・先生のお話から、子供たちと一緒に音楽に向き合う喜びがある仕事だと感じました。

「先輩に会おう!」
◆2025年11月6日(木)
テーマ「仕事も音楽も楽しむ」
講師 田中 晶子 さん(2018年度音楽科卒業)
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田中さんは、音楽科を卒業後、一般企業に就職し、現在、プログラマーとしてお仕事をしています。
在学中の思い出や、どのように就職活動をして、現在の仕事に就いたか、現在、どのような業務を担当しているか、どんな時に自分の成長や達成感を感じるか、など、仕事との向き合い方や職場の様子などをお話してくださいました。
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◇参加した学生の感想
・今、就職について悩んでいるのですが、田中さんのお話を聞いてとても勉強になりました。将来、自分がどのような職業につきたいか考えながらインターンシップに参加するなど、興味のもてる仕事を見つけていけたらいいな、と思いました。
・音楽に関わる職業に就きたいと考え、現在は教員を目指していますが、本当に夢を叶えることができるのか、不安に思うこともありました。今回のお話を聞いて、無意識に自分で選択肢を狭めているのではないか、と気づきました。より広い視野で、自分は何を大切にして働きたいのか、考えてみようと思います。
・田中さんが、会社のことや自分のお仕事のことを生き生きと話されていて、音楽を続けたいという気持ちを持ちながら、仕事に打ち込んでいる様子が伝わってきました。音楽を勉強するなかで培った経験や能力が現在の田中さんの仕事に活かされているように感じました。自分らしくいるための選択をされた田中さんのお話を聞くことができてよかったです。

「特別教育計画」
コサキ 共子先生による講演会
◆2025年10月14日(火)
テーマ「ショパンとデッペに学ぶシンプルなピアノ演奏法~フレデリック・ショパンとルードヴィヒ・デッペのピアノ演奏の理想と今日のピアノレッスンにおけるその意義~
講師 コサキ 共子 先生(ドイツ・ホーフ交響楽団附属音楽学校鍵盤楽器科長、バイロイト教会音楽大学講師)
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コサキ 共子先生は、音楽科を卒業後、国立フライブルグ音楽大学(ドイツ)に留学し、研鑽を積まれました。ホーフ交響楽団附属音楽学校やバイロイト教会音楽大学で教鞭をとる傍ら、様々な編成の室内楽の演奏活動を行っていらっしゃいます。先生は、2024年にハンブルク音楽大学のエルギン・ロート女史による著作「ショパンとデッペに学ぶシンプルなピアノ演奏法」を和訳出版なさいました。
今回はこの著作をテーマとして、ピアノを演奏する際に求められる奏法、美しい豊かな響きや音質、鍵盤の打鍵の仕方、身体の使い方などを、実演を交えながら解説してくださいました。

客席の学生も、先生と一緒に実際に体を動かしながら、鍵盤を弾く時の筋肉の動き、背骨の動きを意識してみました。
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音楽科の学生が初めてピアノのレッスンを受ける子どもの「生徒役」となり、実際のレッスンの様子、練習の仕方を紹介してくださいました。美しい音色で音楽的に弾くこと、身体に無駄な力をかけずに自由にピアノが弾けること、頭の中にイメージを持たせながら豊かな音楽性を導いていくことなどを、レッスンの中でどのように伝えていくか、具体的にわかりやすく、示してくださいました。
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◇参加した学生の感想
・ピアノを演奏する際、姿勢、背筋、体幹、脱力などに意識を向けることを心がけたいと思いました。また、将来、指導者になった時に、子供たちにどのような言葉を選び、伝えていけるか考えてみたいと思いました。
・レッスンで、腕の重さを使うように、と言われるのですが、重さを意識するとどうしても肩や手首に力が入ってしまいます。今回、背中の筋肉、腕を支えている感覚に意識を向けることができました。無駄な力をかけずに楽に弾ける方法を探してみたいと思いました。
・私はピアノ専攻ではありませんが、肩や背中、腕、指などに意識を持つことが、よい音を奏でるために必要だと思いました。自分の演奏にもつながる内容が多くあり、身体の使い方や奏法を見直すきっかけになりました。

◆特別教育計画「コサキ 共子先生による講演会[2025年10月14日(火)]についてはこちら