音楽科学生の4年間の学習は、卒業演奏試験(実技系)と卒業論文・制作(文化系)がゴールになります。
その成績優秀者が、演奏・研究成果を披露するのが、卒業演奏会/論文・制作発表会です。
今年度は、3月4日(火)、仙台市太白区文化センター 楽楽楽ホールで行われました。
まず、論文・制作発表から。音楽文化専攻の2名が、研究成果の要点をパワーポイントを効果的に使いながらプレゼンテーションしました。続いて、実技系8名の演奏です。フルート、声楽、ヴィオラ、ピアノ、それぞれの専攻で磨いてきた自分なりの音楽を一心に奏でてゆきます。
演奏者の卒業後の進路はさまざまです。本学の研究生となってさらに研鑽を積む者、学校の教員として教壇に立つ者、一般企業に就職し、音楽は趣味で続けていく者。ステージに立つ思いもさまざまです。でもそれぞれにひたむきな演奏は、集まって下さったお客様の胸に、確かな手応えを残したようでした。
カーテンコールでは、文化系、実技系すべての発表者・演奏者がステージに出て、ホールいっぱいのお客様から大きな拍手をいただきました。
催しをつくるのは、発表者、演奏者だけではありません。
ステージ係、受付係、会場整理係など、学生スタッフが大活躍します。
ステージ袖では、スムーズな舞台転換のために、ぎりぎりまでスタッフ学生が打ち合わせをしていました。
今回は、特別演奏として、2013年4月に赴任した井坂惠准教授の独唱が加わりました。メゾソプラノの豊かな響きが、恋人に裏切られた悲劇の王女アリアンナの感情の揺れを見事に描き出し、会全体を華やかに締めくくりました。