「先輩に会おう!」(第3回)を開催しました

1月9日(木)、卒業生の 阿部 玲子先生をお招きし、今年度第3回目の「先輩に会おう!」を開催しました。

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阿部先生のお話は、4歳でピアノを習い始めたところから始まりました。宮城学院の制服に憧れ、進学したいと願ったこと、中学校の入学式でハンドベルの演奏を聴いて、その音色の美しさに感激したこと、また、当時、大学音楽科でピアノを指導していたアメリカ人宣教師のW.S.カンディフ先生に憧れて、先生の指導を受けたい、と音楽科への進学を目指したことなど、音楽との出会いを話してくださいました。将来の進路や、音楽の道に進むことに悩んだ時期もありました。そんなとき、ブラームスの交響曲に心癒され、励まされた経験も語ってくださいました。

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中学からの同級生である飯塚 由美先生(オルガン専攻)とは、2台ピアノの授業でパートナーを組み、様々な近現代のレパートリーに取り組んだそうです。お互いに切磋琢磨しながら卒業後も活動を続け、ピアノデュオのコンクールで入賞するなど、実績を築いてきました。

お話の合間には、学生時代に学んだプーランクの連弾作品などを演奏してくださいました。

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卒業後、音楽院で指導者としてピアノを教えはじめ、現在も、様々な世代の方にピアノの指導をなさっているそうです。なかには音楽大学を目指す受験生もいますし、仕事をリタイアした後にピアノを始める方もいらっしゃいます。指導する際には、様々な話題に対応できるようなコミュニケーション能力も求められ、一人ひとりの技量にあわせた指導の工夫が必要です。また、市内の短大では幼稚園教諭、保育士になる学生たちに実技指導を行っているそうで、2年間の在学中に、卒業後現場で役に立つ力をしっかり身につけてほしい、と考え、目標を設定し、到達できるまで繰り返し指導していることなど、教育現場での指導の様子をお話してくださいました。

そのほかに、様々なジャンルの演奏家とともにアウトリーチ活動にも積極的に取り組んでいらっしゃるそうで、生の音楽を鑑賞した子供たちの反応や感受性をどのように引き出すか、事例をあげて説明してくださいました。

学生時代は自分のためだけに時間を使うことが許されますが、社会人になると、仕事と自分の学びの時間を両立させることは難しくなります。常に好奇心を持ち続け、自分は何がしたいのか、自分自身に問い続けながら、夢を追いかけてほしい、と、学生たちに優しい笑顔とエールを送ってくださいました。

参加した学生の感想・・

・好奇心や意欲があれば、不可能なことはない、挑戦することが大事だと感じました。

・音楽の道に進むのに悩んだ、とお話されていましたが、そのようなことは感じさせず、確かな自信を持っている方だと感じました。

・先生の演奏を聴いて、表現や息づかいが伝わってきて、とても魅力を感じました。