7月19日(木)、卒業生の 門脇 麻美さんをお招きし、今年度第1回目の「先輩に会おう!」を開催しました。
現在、先生はフリーのピアニストとして様々な「現場」でお仕事をしておられます。
「ピアニストという仕事はきれいなドレスを着て、ステージでスポットライトを浴びる華やかな仕事、という印象がありますが、演奏する環境は様々で、ピアノの状態も整っている会場ばかりではありません。どんな状況でも柔軟に対応できる力が求められます。たとえば・・」と、様々な体験談を楽しくお話してくださいました。
先生の子供の頃の夢は「ピアノの先生になること」。宮城学院中学校高等学校に在学中は附属音楽教室に通い、その後音楽科に進学しました。
卒業後2年間研究生として研鑽を積み、修了時にはリサイタルを開催しました。学生時代の思い出を失敗談なども交えながら丁寧にお話くださいました。
様々な場所で様々なお客様を対象に演奏する機会の多い先生ですが、どんな聴衆にどんな音楽を届けるか、プログラムの構成を考えることも大切な仕事です。クラシックばかりではなく、歌謡曲やポップスなどを加えたり、お客様に喜んでもらうために様々な工夫をしています。普段のお仕事の様子を演奏や映像を交えながらわかりやすく示して下さいました。
先生のようにフリーでお仕事するということは経済的に不安定なところもあります。
引き受けた仕事をこなすためには、体調管理も大切です。
そして、一番大切なことは人とのつながりです。人との出会いが先生自身の音楽をより豊かに成長させてくれました。大好きな音楽とともに生活している門脇先生のお話から、たくさんの元気をもらいました。
参加した学生たちの感想
・自分の好きなことを一生の仕事にするということは、とても難しいことだと思っていたし、一握りの才能に恵まれた人だけがなれるものだと思っていました。今日のお話を聞き、音楽に携わる仕事をしたいという気持ちが出てきたし、音楽の素晴らしさに改めて気づかされました。
・私が一番心に響いたことは、人との繋がり、ということです。これから音楽を勉強していく上で自分にも活かせそうなお話をたくさん聞くことができました。
・震災の時のお話で、私は震災当時小学5年生だったのですが、そのときから合唱をはじめて、歌で元気をとどけたいという気持ちがあり、たくさんの復興コンサートをしたり、仙台の街中で歌ったりしたことを思い出して、自分にできることをしていくことが大切だと、改めて感じました。
・私も幼い頃からピアノの先生になりたいと思っていたのですが、これから本当に先生になれるのか、不安もあり、将来のことを悩んでいました。先生のお話を聞いてすごく刺激になりました。これから先のことはまだ何も決まっていませんが、大学生活を頑張ろうと思いました。
・高校時代に吹奏楽部で門脇先生と共演させていただき、とても印象に残っています。私も今大学で学んでいることを活かせるよう、残りの学生生活も頑張りたいと思います。
門脇先生、すてきなお話をありがとうございました!