2月2日、「オペラ基礎演習」の授業内発表を行いました。
この授業は声楽専攻生(3,4年)の必修科目です。
1年間の授業でとりあげた作品の中から、フンパーディンク作曲「ヘンゼルとグレーテル」、モーツァルト作曲「フィガロの結婚」、C.M.v.ウェーバー作曲「魔弾の射手」のワンシーンを演じました。
グリム童話でお馴染みの「ヘンゼルとグレーテル」では、無邪気に歌い、踊る兄妹を演じました。
「フィガロの結婚」では伯爵夫人に恋をする若い小姓ケルビーノに挑戦。ケルビーノは女性が男性を演じる“ズボン役”の代表的な役です。男性の身のこなし方、振る舞い方を工夫しました。
アリアの部分だけでなく、会話にあたる「レチタティーヴォ」もできるだけ感情をこめて表現するようこころがけました。
キャンパス内から椅子や机など様々な小道具を探してきたり、メイクや衣装、舞台小物などにもそれぞれ工夫を凝らしてステージを作りあげました。
声楽実技のレッスンでは、歌唱のテクニックを磨くことに意識が向いてしまいますが、実際にオペラのシーンを演じてみることで、それぞれの役のキャラクターを一層深く理解できましたし、感情をこめて表現する難しさと楽しさを学ぶことができました。