「生活造形論」で、テキスタイルデザインについて学びました
2014.12.26
12月15日(月)、生活文化デザイン学科の「生活造形論」で、特別講師のデザイナー芝崎るみ先生を迎え、テキスタイルデザインについて学びました。
芝崎先生は、工房「RUMIX DESIGN STUDIO」を設立し、主に浴衣や着物などの和の商品企画やプロダクトの柄デザインを手掛ける和装デザイナーです。
「RUMIX DESIGN STUDIO」では、独自の型紙製作、注染(ちゅうせん)技法をいかした着物デザインブランド「Rumi Rock」での和装製作の他、人気漫画などの版権物、小売店や他ブランド、各産地の伝統的なモノづくり等との、コラボレーション商品も製作しています。
着物や浴衣は、諸外国でも注目を浴びつつあります。
芝崎先生が、台湾で行われた着物イベントにトークゲストとして参加したときのこと。
現地の方が、日本の若者と同じような感覚で、とても可愛らしく着物を着こなす姿を見て、驚いたそうです。
「民族服は他国の人にとっても特別で大切にされていることから、日本の着物にも興味を持ち、親しまれている」と語りました。
また、「まずは細かい作法は気にせずに、着ることを楽しみ、それを通じて人々にコミュニケーションが生まれていけば嬉しい」とも語りました。
そういった背景から、伝統の技法を受け継ぎながらも、「今」を感じさせる新しいデザインを提案するなど、使い手にとっての親しみやすさを意識しながら企画しています。着物や浴衣だけに留まらず、グラスやスカーフ、手ぬぐいなど、手がけたプロダクトは多岐にわたります。
依頼された商品を単にデザインするのではなく、使い手にとって「ないと困るもの」なのか、「あると便利なもの」なのか、「ほっとする、楽しくなるもの」なのかをよく考えたうえで、デザインされていることが、ひとつひとつの商品から伝わりました。