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インテリアデザイン演習の作品講評会が行われました

2014.11.29

11月20日、生活文化デザイン学科2年次のカリキュラム「インテリアデザイン演習」で、作品講評会が行われました。

学生たちに出された課題は「美術館」。どんなテーマの美術館にするかは自由です。何もないところから独自のミュージアム空間を創り出すのは大変ですが、今日の講評会まで、学生たちは楽しみながらアイディアを練り、図面を描き、模型を制作してきました。

そして、先生を前に、作品に込めた思いや設計のポイントなどをプレゼンテーションをします。

「自分の大好きな書道家の作品を展示する『森の書道美術館』を設計しました」と話すのは箱石夏生さん。「作品と共に、建物や周辺の風景を楽しむ“感じる美術館”にしたかった」ということで、森の中に日本的な建物が点在する群棟型の美術館に仕上げました。
緑の中を散策しながら、鑑賞した作品の余韻に浸る来館者が見えるようです。

佐藤彩香さんの作品テーマは「天空の美術館」。
映画「天空の城ラピュタ」から着想を得て地面からぽっかり浮いたような建物をデザインしました。六角形のモチーフが印象的な建物なのですが「六角形にたどりつくまでが大変でした。先生に『ガリバー旅行記』を教えてもらったおかげです」と振り返ります。

スウィフトの『ガリバー旅行記』には空飛ぶ島ラピュータが登場しますが、主人公が食べているパンの形から幾何学的なデザインを思いついたとか。プレゼンテーションでは先生からも「面白いね」と好評。無事に発表を終えた佐藤さんは「すごく緊張しました」とホッとした表情でした。

「おもちゃの美術館」を制作したのは伊藤彩香さん。
大人も子どももいろいろなおもちゃで遊べる体験型の美術館です。カラフルなカーペットは「子どもたちにゆっくりおもちゃ遊びを楽しんで欲しいから」。屋外にもアスレチック広場を設け、そこで遊ぶ子供たちを見ながら大人がくつろげるカフェを設けるなど、細かい工夫が光ります。

他にも、深海魚の美術館やオリンピック美術館など、いずれ劣らぬユニークな作品ばかり。学生たちはこうした演習を通じて、建築やインテリアデザインの基礎を学んでいきます。

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