食品栄養学科3年 内田真由
私たちspt a you(SAY)は、スポーツ栄養*を学び、選手の競技力向上や、地域の人々の健康・栄養状態の改善に努めることを目的としたプロジェクトです。
学内外で勉強会を行い、対象者に即した栄養教育の方法や知識・技術を学習することと、
実践の場として、複数のスポーツチームの栄養サポート活動を行っています。
県内のスポーツチームより依頼を受け、我々はまだ資格のない学生であることを了承いただいた上で、栄養サポート活動をさせていただいています。
2018年度のサポートチーム
◆ NPO法人TEAMi U14女子バレーチーム
◆ ヴォスクオーレ仙台 サテライトチーム(フットサル)
◆ 東北福祉大学 ハンドボール部
◆ 東北工業大学 アメリカンフットボール部
*スポーツ栄養とは、運動やスポーツを行うために必要な物質をその身体活動の状況に応じてタイミングや量を考えて摂取し、これを体内で利用することです。(鈴木志保子著「健康づくりと競技力向上のためのスポーツ栄養マネジメント」)
11月、プリンセスカップ(TEAMi主催 15歳以下の女子選手を対象とした6人制バレーボールの大会)にて、栄養ブースを設置と、スタッフへの食事提供を行いました。
栄養ブースでは、体組成測定、貧血検査、ポスター展示のほか、私たちが作成したスポーツ栄養についてのリーフレットを配布しました。中学生だけでなく保護者や指導者にも立ち寄っていただきました。
同大会には2015年から参加させていただいていますが、年々ブースに来ていただける方が増えていると感じます。より多くの人に栄養の知識を身に着けてもらえるよう、自分たちの知識・技術もレベルアップしていきたいです。
また、スタッフへの食事提供も行いました。朝食2回、夕食1回をそれぞれ25人分作りました。調理場の設備があまり整っていないため、食事はガスコンロ、ホットプレートを活用し調理しました。特に朝食は4時に起きて作るので、朝が苦手な私たちにとって大変でしたが、良い経験でした。昨年よりも調理時間に余裕ができ、気持ちにもゆとりがあったように感じます。これは昨年の経験があるからこそで、経験がものをいうということを、身をもって実感しました。
8月は、「アスリート栄養セミナー」としてヴォスクオーレ仙台キャプテンの荒牧太郎選手、公認スポーツ栄養士の清野準さんに本学にお越しいただき、フットサル体験、公認スポーツ栄養士のお話を伺いました。荒牧選手によるフットサル体験では、実際に汗を流しながら、フットサルは頭と身体を使うスポーツだと体感しました。また、プロ選手を何人もサポートしている清野さんも加わっての座談会では、普段の栄養サポート活動で感じた疑問をたくさん質問させていただきました。
そして11月には、5校合同スポーツ栄養交流会に参加しました。今回は東北生活文化大学の主催のもと、仙台白百合女子大学、尚絅学院大学、仙台リゾート&スポーツ専門学校、宮城学院女子大学のスポーツ栄養に興味がある・トレーナーを目指している学生が参加しました。大学ごとに企画を行い、知識向上に努めます。同じ栄養学を学んでいる他大学の学生と交流する機会が少ないため、情報交換の場として私たちにとって大切な時間です。
今回SAYでは、アスリート栄養セミナーの学びを活かし「知識を身につける」「様々な人と関わる」「チャレンジや失敗をする」の3つを要点とし、各スポーツチームでサポートしている学生が対談形式で発表しました。企画を成功させるため、原稿からスライド(パワーポイント)、配布資料作りまで一生懸命頑張った結果、本番も最後までやり遂げることができました。努力や準備を怠らないことの大切さを改めて実感しました。
私たちSAYは選手がベストパフォーマンスを発揮できるよう食の面からサポートしています。スポーツ栄養を学ぶ機会が少ない中、丹野久美子先生がご指導してくださり、活動できる機会も頂いていることに深く感謝しています。今後とも、学内にとどまらず、学外での活動も活発に努めていきたいです。