古舘伸郎さんに学ぶスポーツ栄養と公衆栄養
8月9日(土)に行われた勉強会では、岩手県保健福祉部健康国保課技師の古舘伸郎さんをお招きして、実技と講義をしていただきました。
古舘さんは、管理栄養士と公認スポーツ栄養士の資格をお持ちです。公認スポーツ栄養士とは、日本栄養士会および日本体育協会の共同認定による資格です。 2014年7月現在、公認スポーツ栄養士を取得された方は全国に150名います。150名のうち、東北には7名の公認スポーツ栄養士がおり、古舘さんは岩手県唯一の公認スポーツ栄養士です。公認スポーツ栄養士は、競技者、監督、コーチ、トレーナー、競技団体、競技者自身等のニーズに応じて競技者の栄養・食事に関する自己管理能力を高めるための栄養教育や食環境の整備等、栄養面からの専門的なサポートをチームスタッフと連携して行っています。
また、古舘さんは現役のカヌー競技者でもあり、10月12日(日)から開催される「長崎がんばらんば国体」に出場されます。
古舘さんには「カヌーに必要とされる筋力トレーニング」「カヌーについて」「スポーツ栄養学について」「公衆栄養について」の講義をしていただきました。スポーツ栄養学に関する講義では、公認スポーツ栄養士の資格取得までの流れや、実際に古舘さんがされたスポーツ栄養マネジメントについて学びました。自身も現役の競技者である古舘さんならではの貴重な意見もお聞きすることができ、とても刺激を受けました。公衆栄養についての講義では、岩手県の公衆栄養業務の実態を学ばせていただきました。
昼食はテーマを「夏バテ予防と改善」とし、持ち寄り形式のバイキングで美味しく楽しくいただきました。
競技者に栄養サポートを行うにあたっては、競技について知ることが大切であるとあらためて感じました。また、自分自身も運動習慣を身に付けたり、栄養サポートを行う競技を体験してみることも良いのではないかと思いました。現在、宮城学院中学校・高等学校の運動に対する栄養サポートを行っている学生たちにとっては、具体的なアドバイスをいただき大変参考になりました。