しごと旅プロジェクトでは 小中学生向けの職業体験ツアーを企画・実施しています。
2013年度はかほく「108」ファンドから助成をいただき、4回のツアーを実現しました。
2014年度の助成も決定しています。
今回は、昨年度の「農家レストラン もろや」でのツアーの活動報告を掲載します。
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●目的
体力・気力が必要な農業という仕事を体験することで、子どもたちに我慢強さや周りと協力することの大切さを学んでもらいたい。また、野菜(食べ物)のありがたみ、大切さを感じてもらいたい。
●実施日
2014年2月23日(日) 10:00 ~ 13:30
●訪問先
『農業レストラン もろや』 萱場哲男さん、市子さん
宮城県仙台市若林区荒井沓形88-2
●参加者
小学生:5年男子1名 4年生男子1名 女子2名 計4名
引率:大学生3名
●活動内容
・ホウレンソウの収穫
・ハウス内見学
・ネギの皮むき器見学
・昼食(レストランもろや にて)
●活動にあたって
次のようなねらいを設定して、当日に臨みました。
1.冷たい水や、雪が積もる畑での作業で、寒さや服が汚れることを嫌がる子がいるかもしれないが、それを乗り越えること、周りと協力することで農業を理解してもらいたい。
⇒当日は気温も低くかなり寒かったが嫌がる姿は見られず、腕まで泥だらけになりながら作業していた。
「冷たい・寒い」「服が汚れる」ということよりも、初めてする作業への「楽しさ」の方が大きかったと言っている子もいた。
活動後に汚れた長靴を洗う際には、最年長の男の子A君が年下のみんなの長靴を洗うのを手伝い、自分のは最後に洗うという協力的な姿も印象的だった。
2.ひとつの作業をし続けることに飽きてしまう子がいるかもしれないが、そこから忍耐力を身につけてほしい。
⇒1時間ほどホウレンソウの収穫をした。最初、子供たちは初めて使うカマに戸惑っていたが、慣れてくるとお互いに収穫量を競いながら楽しげに作業していた。終了時間がきても「まだやりたい」と言っていた。
一日のたった1時間の作業だったため、「楽しい」というだけで乗り切れたが、これを毎日、何時間も繰り返すのが農業であるということを、子供たちに自ら気づいてもらうことができたらなお良かったと思う。
3.野菜が嫌いな子もいるかもしれないが少しでも食べてもらいたい。
⇒ホウレンソウが嫌いだという5年生男子B君は実際に自分たちが収穫しホウレンソウのクリームソースあえを食べて「いつもは食べられないけど、これは甘くておいしい」と言って食べていた。
昼食は量も多く大人でも満足できるほどだったが、一番小柄な4年生女子Cちゃんもおいしいと言って完食していた。また、「野菜だけでも(お肉がなくても)お腹がいっぱいになる。」と言っていた。
自ら収穫することで嫌いなものでも美味しく感じるといこと、そして家に帰ってからも、今まで食べられなかった野菜を一口でも食べてみようと思うきっかっけになれた。