「Spⓡt A You/スポットアーユー」が泉館山高等学校で栄養セミナーを開催しました

食品栄養学科学生で構成される自主活動団体「Spⓡt A You/スポットアーユー」(略称SAY)が、12月10日(火)に、泉館山高等学校で「あなたは大丈夫?貧血にならない秘訣を学ぼう!」と題したスポーツ栄養セミナーを開催しました。授業の後の遅い時間に開催されたセミナーでしたが、陸上部、テニス部の選手の皆さん総勢20名と、4名の先生方にご参加いただきました。

講義1

成長期のスポーツ選手がかかりやすい貧血は、めまいや立ちくらみ、息切れしやすい、などの自覚症状があっても、ただの疲労や体力不足と思われ、放置されてしまいがちです。そのため、身体の不調に気が付いた時には、競技ができないほど貧血の状態がひどくなっていることもあります。
一方で、貧血を予防するために欠かせない鉄分は、吸収率がとても低いこともあり、食事のバランスが悪いと簡単に不足してしまう栄養素です。そこで、最初にセルフチェックで貧血の可能性を確認し、その後に、貧血予防のために摂取してほしい食材について、➀鉄が多く含まれる食材、➁鉄の吸収を促す栄養素、について説明しました。
そして、実際の食生活に活用していただくために、「ご飯」「なめこの味噌汁」「目玉焼き」「レタスとミニトマトのサラダ」「ほうじ茶」という朝食メニューをアレンジして、鉄分が多く、吸収しやすい工夫がされた献立を一緒に考えました。

講義2

選手の皆さんからは、「ご飯は納豆卵かけごはん」「目玉焼きはサバ味噌煮に変更」「味噌汁はあさりの味噌汁に」「サラダは小松菜のお浸しに」などと、学んだ食材を用いて、いろいろな献立が提案されました。その後にSAYの学生からのお勧め献立として、普段あまり食べることのない春菊とチーズを用いた卵焼きが試食として提供されると、皆さん美味しいと食べてくれました。
また、当日は、採血せずにヘモグロビン推測値が測定できる機器を持参し、希望者に対し測定を行ったところ、ヘモグロビン値が低い方が複数名おり、貧血の可能性が高いことがわかりました。

発表

生徒の皆さんからは、「料理の一工夫で貧血を防げることができるのだと知れて良かった」「ひとつの栄養素について細かく話を聞くという機会がこれまでになかった」「これからの自分の競技人生に役立てていきたい」などの感想をいただきました。
第3回は実践編として、貧血予防の調理実習を予定していますので、ぜひふるってご参加ください!

手を挙げて積極的に発言してくれた泉館山高等学校の生徒の皆さん、先生方、そして今回もご協力いただきました、BRANCH仙台内まちづくりスポット仙台の皆様、ありがとうございました。

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