児童教育学科4年 戸村汐里
ボランティア学生一同
今回は、クリスマスリース作り(11/10、本学にて)とお別れ会(11/12、鶴巻一丁目公園仮設にて)の2本立てでの活動となりました。
鶴巻小学校では、学校近隣の仮設住宅から移転される方々と児童とのお別れ会を企画しており、その際に、宮城学院の遊歩道を歩きそこで拾ってきたどんぐりやまつぼっくりなどで作成したクリスマスリースをプレゼントしたいということで、私たち学生はそのお手伝いをさせていただきました。
準備の段階では、あらゆる事態を想定して不安材料を一つずつ解消し、楽しめる箇所を看板で教えるなど工夫をこらしました。
一番悩んだことは、遊歩道をいかに子どもたちに楽しんでもらうかです。メンバーで話し合いをおこない、看板を設置することにしました。「ここに落ちているどんぐりは“コナラ”という木から落ちたんだよ。」や「この松ぼっくりは、赤松・黒松どちらでしょう。」など普段は気にしない木に着目させることで、一味違った拾い方になると考えました。実際に子どもたちから、「コナラっていうんだ。」「これ幹が赤いから赤松だよね。」などの声が聞かれ、普段では経験することができないことに気付いてもらえたかなと感じました。
子どもたちはすぐ学生と打ち解けてくれて、初めて会ったにもかかわらず、キラキラした笑顔で話をして、芝生で思いっきり遊び、オルガン演奏を楽しんで聴く様子が見られました。また、参加したどの大学生も「本当に楽しかった。」と話しており、それぞれ多くのことを経験し学んだと思います。
二日後にはお別れ会にも参加させていただきました。たった一日しかかかわっていないにもかかわらず、子どもたちは同じキラキラした笑顔で「来てくれた~!」と迎えてくれました。その時のお別れ会に参加した学生は全員感動し、涙する人もいました。子どもたちが本当に仮設に住む方々に感謝している気持ちが伝わり、その素晴らしい子どもたちと素晴らしい活動に参加できたことが、私たちの誇りになりました。子どもたちからもらった手紙を読み、改めてこの活動に参加できてよかったと心から思いました。
私の住んでいる地域は、震災の時に大きな被害のなかった場所です。大学を卒業したのち教員として震災を知らない子どもたち、震災を肌で感じた子どもたち両方とかかわることを考えると、まだまだ自分は伝えていく立場、寄り添う立場の人間として浅はかです。そのことを自覚して、たくさんのことを学んでいきたいと思いました。そのような経験をさせていただき、ありがとうございました。