さなぎプロジェクト Heartful Sweets 活動報告

食品栄養学科3年 山田 詩織

 ハートフルスイーツでは毎月第3土曜日に宮城県立こども病院近隣にある、ドナルド・マクドナルドハウス仙台にてお菓子作りを行っています。マクドナルドハウスは“HOME AWAY FROM HOME”~我が家のようにくつろげる第2のわが家~をコンセプトにしている、自宅から遠く離れた病院に入院しているお子さんとご家族のための滞在施設です。
 

活動では、アレルギー対応や季節感、嗜好に合わせてつくる手作りのお菓子を通し、入所されている方々へ「ホッ」としてもらう時間を提供しています。またアレルギー疾患のある子どもにも安心して一緒に食べて頂けるよう、カロリーやアレルゲンを表示し、ラッピングにもこだわっています。

 今年は新たな取り組みとして利用者の方が自宅やハウスで同じお菓子を作ることが出来るよう、簡単なレシピを付けました。また、たくさんの方のご協力のおかげで子どもと一緒にお菓子を作ることができるようになりました。子どもと一緒にお菓子を作ることで入居者の方とコミュニケーションをとる機会が増えたと同時に、子ども達自身も普段出来ない、楽しい活動の場になっているのではないかと感じています。

 

12月は、18日と26日に活動を行いました。18日はクリスマスをテーマに、カップケーキを作りました。今までもカップケーキを作ったことはありますが、今回はケーキの上にマシュマロをのせ、雪だるまの顔を描き、見た目も楽しんで貰えるようにしました。ケーキには卵やバターを使用しているためアレルギーフリーではありませんでしたが、今後はアレルギー成分(卵や乳製品)が入っていなくても美味しく食べられるお菓子作りに挑戦したいと思います。

また、いつもは手作りのメッセージカードを添えていましたが、今回はカードにもこだわり、クリスマスの雰囲気を感じてもらえるようなものを用意しました。26日はスコーンとジャムを作りました。ジャムはいちごジャムとミルクジャムの二層に分け、いちご味、ミルク味、いちごミルク味の3つの味が楽しめるよう工夫しました。また、スコーンはジャムを付けることを考慮し、砂糖の量を控え、手作りならではの自然な甘さになるように心掛けました。

 

お菓子と共に毎回配布しているアンケートでは、「ありがとう」「美味しかったです」などたくさんの感謝の言葉を頂き、活動をしている私達自身も元気をもらっています。また、忙しい中でも片手で食べられるお菓子が良いというご意見もあったため、今後は食べやすさも考慮し、作業の途中に手軽に食べられる一口サイズのお菓子を考えていきたいと思います。

 来年度は特別養護老人ホームなどにも活動拠点を広げ、入居者とのコミュニケーションをより深めていきたいと思っています。ハートフルスイーツは全学科を対象に活動者を募集しているため、学内でも積極的に活動を広めていきたいです。