生活科学部食品栄養学科2年 三浦絵里香
私たちは「食を通じて人々を笑顔に!」をモットーに、学生自身で活動を作り上げる自主活動団体です。宮城学院女子大学食品栄養学科で管理栄養士を目指す学生で構成され、通称「FAS(ファス)」と呼ばれています。
東日本大震災の教訓を活かし、避難所や家庭にある食材で作ることができ、かつ衛生面、栄養面にも配慮した災害食レシピを考案しています。レシピを考案する際には、水・電気・ガスを使わず、簡単に調理が出来てアレンジしやすいものや、小さな子どもや高齢者でもおいしく楽しく食べられるように工夫をしています。県内各地でそのレシピを用いた防災料理教室も開催し、災害食の理解と普及を目指しています。
今年度は1~4年生合わせて40名以上のメンバーで活動をしています。
2019年度の活動
日にち | 企画名 |
09/07 | 三十人町子ども会サバ飯料理教室~サバ飯ってなに?~ |
10/05 | みんなのつながりがチカラになる防災講座~学ぶ・体験する~ |
10/05 | 南小泉南地区防災料理教室 |
10/17 | MG防災訓練 |
11/02 | スポーツフェスティバルin亘理鳥の海運動公園 |
11/10 | 仙台防災未来フォーラム |
12/07 | 木町通り料理教室 |
活動報告(実施)
・みんなのつながりがチカラになる防災講座~学ぶ・体験する~ FAS参加者8名
<会場>水の森市民センター
<目的>地域の中で「つながり」ができるように、防災の切り口を多方面から考え、広く一般の方に向けた学習や体験を行う。受講者が「備え」や「知識」を身に付け、顔の見える関係づくりの一助とし、地域の自主防災の新しい人材として活動できるようになる。
<対象者>大人20名
<内容>・参加者と共にFAS考案の災害食レシピを調理
・調理した料理を食べる
・学生と参加者の交流(災害食に対する意見交換等)
<メニュー>・サバーグ(サバ缶を使用したハンバーグ)
・切り干し大根サラダ
・ヨーグルトクラッシュゼリー
<企画を終えて>災害時でもいかに美味しい料理を作れるか、それにより心を満たせるかを参加者に確認してもらうような場にすることができました。また、私たちが思い付かなかったアイデアが参加者から続々と出現し、私たちの学びの場でもあったように感じました。
・仙台防災未来フォーラム FAS参加者12名
<会場>仙台国際センター
<目的>災害食の知識と備蓄食についての考えを深めてもらう。
<対象者>未来フォーラムに参加した親子など
<内容>・FASの活動紹介
・災害食レシピと災害時に気を付けてほしいことが記載されたリーフレットの配布
・災害食の試食提供
<メニュー>豆腐とツナのナゲット風
<企画を終えて>親子連れから高齢者まで、幅広い世代が参加しているのが見受けられました。災害時の対策についての知識を持つ方や知識を身につけようとする関心の高い方が多くおり、そのような方々の手助けが出来たのではないかと思います。
人数の都合で全員がすべての企画に参加するのではなく、グループに分かれて1人、1~2個の企画を担当するという形で活動しています。そのため全体ミーティングを一週間に一回行い各企画の進捗状況の共有を大切にしてきました。
また、企画が終わるごとに必ず議事録を作成し、企画当日の良かった点はもちろんのこと、反省点もしっかり共有して、次の活動に活かせるようにしています。
私たちは一つの企画に対して何度もミーティングや試作を重ね、とても長い時間をかけ準備をしています。そのため、大変なことも多いですが企画を終えた後の参加者からの様々な声や参加者の笑顔から大きなやりがいを感じています。
今後も、様々な企画に携わり今まで以上に良い団体をめざし、少しでも地域社会に貢献できるよう一生懸命取り組んでいきたいと思います。