さなぎプロジェクト「算数教具開発プロジェクト」活動報告

児童教育学科3年 小山千寿子

【活動日】

平成27年7月3日(金)14:40~16:30

【活動内容】

今回は、小学1~3年生を対象に私たち宮城学院女子大学算数科教具開発プロジェクトの持ち込み企画である「たし算神経衰弱」の活動を行いました。たし算神経衰弱とは、ルールは普通の神経衰弱と変わりませんが、カードが普通のトランプのような数字・マークとは異なり、「1+5」「4+2」などたし算式が書いてあり、引いた2枚のカードのたし算の答えが同じであれば、その2枚を持ち札にできるというものです。ゲームのように楽しみながらも学習できるような活動にしようと企画しました。

15時の活動開始に向けて、参加する児童に自己紹介をしたり、会話や自由遊びをしたりして関わり合いを深めました。15時から30分間は1年生を対象にたし算神経衰弱をしました。児童5、6人にメンバー1人が入ったグループを1グループとして、それを5グループ作り、それぞれのグループでゲームを始めました。神経衰弱を知っている児童が多く、ルールを早く理解して遊ぶことができ、たし算の答えを出すのに、手を使って計算する子もいましたが比較的正確に計算することができていました。15時半から30分間は、1年生に変わって2年生を対象にたし算神経衰弱を行いました。2年生は、人数が1年生と比べ半数ほどであったので、2グループで行いました。1年生と行った時のルールに加え、負けた児童にチャレンジカードというお題が書いてあるカードを引かせ、お題にそったことをしてもらうというルールを加えました。2年生は、計算がスムーズであり、ゲームに勝つために答えを工夫して記憶する様子も見られました。速く計算してゲームを2回以上できたグループもあり、楽しく活動できました。2年生との活動が終わると、全体で30分間、帰りの時間まで自由遊びをして児童との交流を深め、児童の下校を見送り活動を終えました。

【反省点・次回に生かす点】

最初のゲームの説明を学生の私たちだけでお手本を実践する形で行おうと試みましたが、「早くやりたい」と話をきかない児童もいたので、児童と一緒にゲームをしながら説明した方が良かったと思いました。一度ゲームをして、もう一度やってみようと持ちかけた際に、飽きてしまった児童も少しいましたので、児童が繰り返し行っても飽きずに楽しめるような工夫が必要だと思いました。また、ぜひ次はたし算だけではなく、引き算やかけ算、わり算も取り入れて実践してみたいです。

 【感想】

台原小学校の児童は、とても元気で体を動かすことが好きな、活発な児童が多いように思います。放課後ボランティアの活動ということで、学校の時間とはまた別の側面での児童の様子を感じることができました。活発な児童が多かったため、こちら側に注目を向けてもらうまでに時間がかかってしまいました。次の機会には、如何にして注目させるかの手立てを考えて、実践していかなければならないと強く感じました。