スペイン人留学生に日本語を教えています

スペインからの留学生(宮城学院高等学校)に日本語を教える活動を2012年10月から始めました。現在、大学院生1名、3年生3名、2年生1名がティーム・ティーチングで教えています。約1年間、留学生とともに日本語に向き合っていきます!ここでは活動に参加している学部生4名と大学院生1名の声を紹介します。

 私は今年から授業で日本1111語教育の勉強を始めました。日本語サポートの話を聞いて、まだ分からないことばかりで迷いましたが、やってみたいと思い参加しました。実際に日本語を教えると、私もとても勉強になり、留学生の方と一緒に成長していきたいなと思っています。日本語を教えることは難しいですが、留学生の方が楽しそうに授業を聞いてくれるので嬉しいです。また、先輩方のサポートのおかげで、まだ経験のない私でも積極的に参加できました。これからも残りの授業をより良いものにできるように、私も勉強を頑張りたいです。(I・Aさん 2年生)

 私が今まで交流してきた外国人の方は、上級レベルまたは日本語での会話を普通にできる方ばかりでした。そのため、今回の日本語サポートは「初級」からということもあり、コミュニケーションがうまくできるか、私たちの説明を理解してくれるかなど不安なことだらけでした。実際の授業でも、英語での質問に辞書を片手に答えたり、説明不足で混乱させてしまいそれを訂正したりと、いつもいっぱいいっぱいです。しかし、そんな私たちの授業を聞いて、理解したという表情を見せてくれたり、実際に「わかった」と言ってもらえたりすると、とても嬉しい気持ちになります。この気持ちを忘れずに、これからもできることを精一杯頑張って取り組んでいきたいと思います。(O・Aさん 3年生)

 「留学生の日本語のサポートをしてみませんか?」と澤邉先生からお話を頂いたとき、「やってみたい!」と感じ、その日のうちに申し込みました。今までアジア圏の方と交流したことはありましたが、ヨーロッパ圏の人との交流は初めてで、また違った刺激があると考えたからです。また、教科書を使って「初級」から指導するというのは初めてだったので、良い経験になると思いました。 実際に始めると未知数なことがたくさんあって、戸惑います。特に、指導案です。「どうすればわかりやすく教えられるのか」と考えながらパートナーと話し合い、時には大学図書館で資料を探したり、毎日が模索状態です。今もふいに来た質問に辞書片手に悪戦苦闘していますが、留学生さんが理解してくれた表情や、自分の教えた日本語で話してくれることがこの上なく幸せで嬉しいです。私たちにサポートしてもらえて良かったと思えるように、これからも取り組んで行きたいです。(A・Mさん 3年生)

 授業形式で日本語サポートをさせていただくのが、今回初めての体験です。この日本語サポートに参加して約2ヶ月が経ちますが、担当している留学生の方には申し訳ないことに、毎回授業をしている中で何かしらのミスを発生させています。それなので毎回授業後には「もっと言葉遣いに気を付ければよかった!」「あの時はこう説明すれば良かった!」「あの練習ももっとするべきだった!」と脳内で反省会ばかりです。力量がないのでたまに忙しい時だと授業の準備に焦ります。それでも、用意したアクティビティに留学生の方が楽しそうに参加してくれたり、前回習った文型を会話の中で試してくれたりすると、もう単純なので物凄く嬉しいです。(S・Rさん 3年生)

 留学生の日本語指導が始まって、早3ヶ月が経ちました。初めて会ったときは高校の英語の先生の通訳がないと意思疎通が図れませんでしたが、今では簡単な世間話ができるまでになりました。留学生は本当に勉強熱心で、毎週会うたびに話せる日本語が多くなっています。学習者の成長をはっきりと感じることができ、日本語を教えるということは本当に興味深く、面白いものだとしみじみと感じています。もちろん楽しいことばかりではありませんが、どんなに大変でも、こちらが頑張った分だけ学習者は新品のスポンジのようにどんどん日本語を吸収していきます。その成長が本当にうれしいです。風邪をひいても熱があっても日本語の勉強を休まない留学生に負けないように、私たちもより良い授業を目指して頑張っていこうと思います。(I・Hさん 院1年生)