【日本語教員養成課程】日本語教育実習と日本語実習報告会を行いました

ni2025

日本文学科の日本語教員養成課程では、学内外で培ってきた学びを実践につなげる機会として、日本語教育実習を実施しています。今年度も10日間にわたり、仙台市内の日本語学校で教壇実習を行いました。

実習に先立ち、学生たちは留学生との交流活動に参加したり、子どもへの学習サポートに携わったり、高校での授業補助を経験したりと、さまざまな場面で日本語教育に関わる実践を積んできました。こうした事前の取り組みは、学習者の背景や特性を踏まえた授業づくりを考えるうえで、大いに役立ったようです。

実習期間中は、2グループに分かれ、ミャンマー、ネパール、ベトナム、モンゴルなど、多様な国・地域から来日した初級クラスに入り、漢字や文法の授業を担当しました。日本語学校の先生方から丁寧なご指導を受けながら、実習生同士が意見を交わし、教材作成や授業準備に協力して取り組む姿が印象的でした。

実際に教壇に立つ経験を通して、学生たちは日常的に使う日本語の特徴を捉え直し、学習者にとっての難しさに改めて向き合いました。「言葉を介して人とつながること」の意義を実感する場面も多く、日本語教育支援者としての基礎力だけでなく、異文化コミュニケーション能力を育む貴重な学びとなりました。

教壇実習の終了後には、3年生・2年生を対象に報告会と座談会を開催しました。授業づくりの工夫や戸惑い、実習を通して得た気づきなどを共有し、後輩にとっても今後の学びを考えるきっかけとなる有意義な時間となりました。

最後に、今年度も実習を受け入れてくださった仙台ランゲージスクールの皆さまに、心より御礼申し上げます。

(堀田記)