【大学祭同時開催】小池真理子氏 × 池上冬樹氏 作家特別対談のご案内(10/5ブックフェア情報更新)

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宮城学院女子大学学芸学部日本文学科では、日本文学会と共催で、小池真理子氏 × 池上冬樹氏の作家特別対談を開催します。
特別対談始まって以来の、初めての大学祭同時開催になります。

宮城学院女子大学学芸学部日本文学科主催「小池真理子氏 × 池上冬樹氏 作家特別対談」

日時:2024年10月12日(土) 14時~15時半(予定)
13時半開場 14時開演
会場:宮城学院女子大学講義館2階 C203教室
司会&聞き役:池上冬樹 氏(日本文学科非常勤講師)
ゲスト:小池真理子 氏

一般公開 / 全席自由 / 入場無料 / 事前申込一切不要

日本文学科では、年に2回、作家特別対談を開催してきました。
2014年度に開始した作家対談にはこれまで、唯川恵氏、穂村弘氏、中村文則氏、角田光代氏、東山彰良氏、村田沙耶香氏、小池昌代氏、三浦しをん氏、平松洋子氏、佐伯一麦氏をお迎えしました。また、2019年度には宮城学院女子大学開学70周年を記念し、せんだい文学塾と共催で、角田光代氏、井上荒野氏、江國香織氏をゲストに「せんだい文学塾 in 宮城学院」を開催しています。
その後、コロナ禍での開催となりましたが、2022年度にはクリープハイプのフロントマンであり小説家でもある尾崎世界観氏をお迎えしております。

今回の作家特別対談には、仙台にゆかりのある作家 小池真理子氏をお迎えすることになりました。
小池先生ファンの皆さま、ぜひとも宮城学院女子大学においでください。
事前申込等は一切不要、当日大学にお越しいただければと思います。
(当日は大学祭も開催されていますので、駐車場の混雑が予想されます。出来る限り公共交通機関をご利用ください)

また、当日は小池先生によるミニサイン会を予定しています。
会場で販売される小池先生の著書をご購入の方を対象に開催しますので、小池先生ファンの皆さま、ご期待ください。

 

関連企画としまして、

〇宮城学院女子大学図書館 × 日本文学科
特設展示「小池真理子の世界」 9月24日(火)~10月18日(金) 第一閲覧室

〇宮城学院生協 × 日本文学科
「小池真理子ブックフェア」 10月1日(火)開始 書籍コーナー
*ブックフェアでご購入の方もサイン会に参加できます

も開催中です。こちらもお楽しみいただければと思います。

10月12日(土)、皆さまのお越しをお待ちしております。

 

お問合せ先:日本文学科副手室
(講義館3階C303 / 022-277-6121 / yamoto■mgu.ac.jp (■を@に置き換えてください))

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■ 恋愛小説&サスペンス・ホラーの大家・小池真理子さんについて

美しい日本語を駆使した最も激しい恋愛小説を描いている作家は誰ですか? というアンケートを現役の作家や書評家にとったら、小池真理子がダントツだろう。『恋』(直木賞)『欲望』(島清恋愛文学賞)『虹の彼方』(柴田錬三郎賞)『無花果の森』(芸術選奨文部科学大臣賞)などの文学賞受賞作以外にも、『無伴奏』『冬の伽藍』『望みは何と訊かれたら』などの傑作が多数ある。
しかし小池真理子は、優れた恋愛小説家であると同時に、優れたサスペンス・ホラー作家でもある。『怪談』『異形のものたち』などの恐怖小説は本当に怖い。五感をフルに使った文体は実に生々しく対象を喚起させるからだ。だからといって死=恐怖ではなく、むしろ温かく懐かしいものとして捉えられることが多く、しみじみとした感慨をおぼえさせる。
その死を主題を正面から捉えた小説が『死の島』であり、最新エッセイ集『月夜の森の梟』だろう。前者は、尊厳死をめぐって“人間にとって真の救いとは何か”を力強く突きつける物語で、日本文学の新たな傑作として、今後広く読まれ続けられるのではないかと思う。それほどの衝撃性を秘めている。
後者は、最愛の夫であった小説家藤田宜永との別れの日々を綴った記録であるけれど、どこまでも私的なのに、死とは何か、最愛の人を失うこととは何か、そこから人はどう生きのかを深く考えさせる感動的な内容で、新聞連載時から大きな反響をよび、出版後もベストセラーを記録した。エッセイというよりも喪失を描いた文学として、これからも広く読まれ、長く語り続けられ、そして多くの人を救うことになるだろう。

そのような素晴らしい作品を送り出している小池真理子さんをようやく宮城学院女子大学にお迎えすることができました。小池さんにとって仙台は高校時代を過ごした第二の故郷ともいうべき土地であり(高校時代に創作した詩が仙台文学館の常設コーナーに展示されている)、忘れがたい恋愛小説『無伴奏』『水の翼』などの傑作でも印象深い舞台として叙情的に捉えられてあります。
10月12日(土)午後2時より、小池さんの文学と人生について、いろいろうかがいたいと思います。なお当日は、学園祭なので、宮城学院女子大学以外の一般の人たちも観覧できます。ぜひご参加くださいませ。(池上冬樹)