先日、日本文学科の菊地恵太准教授が第1回宮地裕日本語研究基金「学術奨励賞」(国立国語研究所)を受賞したことをトップニュースでお知らせしましたが、6月23日(金)にその授賞式が東京都立川市にある国立国語研究所にて開催されました。
講評、そして授与の後に菊地先生による受賞者挨拶及び業績紹介が行われました。
「学術奨励賞」を受賞することになった先生の著書『日本略字体史論考』 (武蔵野書院、2022年)は、「日本語における漢字の「略字体」についての初めての専書であり、日本語史研究の中でも重要な位置を占めるものである。位相論的観点、特に仏家・非仏家の対立から略字体使用の状況を分析することで新たな整合的解釈を得ていることや、また略字体史の段階モデルの提案がなされていることなどが高く評価できるだけでなく、「抄物書き」といわれる特殊な略字の概要も詳しく探求されており、中世日本語の表記史研究について今後欠くことのできない書物となると考えられる。申請者の研究歴の浅さに比して高い学的水準に達しており、学術奨励賞にふさわしいものと結論づけた。」 (国立国語研究所ホームページより引用)と高い評価をいただいております。
授賞式の様子はZoomでも中継されました。
菊地恵太先生、この度は誠におめでとうございます。先生のさらなるご活躍をお祈り申し上げます。