日本語教育実践報告会を行いました

7月30日、日本文学科日本語教員養成課程では、この秋日本語教育実習を行う4年生に対して日本語教育実践報告会を行いました。実際に日本語教師として現場に立つ院生2名が、自らの体験に基づいた日本語教育実践について報告してくれました。

ロシアのノボシビルスクにて1年間日本語教師として活躍したFさんからは、ノボシビルスクとはどういう場所か、そこに住む人々との触れ合い、そしてどのような授業を行い、日本語や日本文化を伝えてきたのか、という報告がありました。

大変なことが多く、様々な壁に衝突したけれども、Fさんはロシアに行ってよかったと笑顔で報告してくれました。ひとりの日本語教師として日本語を教える喜び、また日本で過ごしていたら決して知り合うことのなかった人たちと友達になれた幸せ、そしてやはり辛い環境の中でも生き抜いた!!という達成感、これらすべてを味わうことができたそうです。これからも日本語教師として生きていくという決意に繋がったと、はっきりと伝えてくれました。

続いてIさんは、仙台市にある日本語学校での教育実践について報告してくれました。

大学院生活を続けながらの日本語教師としてのお仕事。色々な国の人々に日本語を教える難しさ。文化の違いや考え方の違いから生じる様々な問題。そういったことを包み隠さず報告してくれたIさんのお話に、これから実習に向かう4年生は考えさせられたのではないでしょうか。Iさんは、戸惑いながらも、日本語教師として日本語を教えたいという熱意を失っておらず、そういう姿勢に非常に感銘を受けた4年生が多かったようでした。

FさんもIさんも、日本語教師としてのやりがいを感じていると報告してくれました。それは彼女達の自信に満ちた表情からも伺えました。これから4年生は日本語教育実習を行います。ぜひとも先輩方を見習って、素晴らしい日本語教師の道を歩んで欲しいと思います。