【日本語教員養成課程】「やさしい日本語」で読み物作成プロジェクト、冊子が完成しました

日本文学科では2021年度、学科の教育推進研究として「やさしい日本語」で日本文学作品のリライト(書き換え)を行い、冊子を作成して日本語学習者にプレゼントするというプロジェクトに取り組んできました。有志のメンバー9名がグループになって取り組んだリライト作品が、宮沢賢治の『やまなし』、野口雨情の『虹の橋』、新美南吉の『飴だま』、そして古典文学の『伊勢物語』でした。

年間を通して、日本語学習者向け読み物作成のプロの先生にレクチャーをしていただいたり、グループメンバーで集まってリライトの文章を確認したりしながら、原稿を作成しました。挿絵も日本文学科の学生が描きました。作者の意図や表現のすばらしさをなるべく損なわないように作品の日本語を簡略化するというのは、なかなか難しい作業ではありましたが、日本文学科の教員の助言を得ながら、無事に完成させることができました。こちらの冊子は、県内の日本語教育機関を中心にお送りする計画です。日本語を勉強している学習者の方にも、ぜひ日本文学の世界を楽しんでいただき、興味を持っていただければと思います。