【日本語教員養成課程】開設15周年記念特別セミナーを開催しました

12月4日セミナー (2)

2021年12月4日(土)、宮城学院女子大学日本文学科に日本語教員養成課程が開設されて15周年を迎えることを記念し、特別セミナーをオンラインで開催しました。テーマは「日本語教育とキャリアの形成」です。4人の卒業生をゲストスピーカーに招き、一人一人の学生時代、日本語教育に興味をもったきっかけ、日本語教師への第一歩、現在の仕事内容やこれからの展望について、それぞれのストーリーを聞きました。

大学・大学院を卒業してすぐ日本語教師になった人ばかりでなく、大学卒業後、民間企業に勤め、そのあと大学時代に勉強していた日本語教育に再び興味を持ってこの世界に入ってきた人、日本語教師をして、そのあと違う仕事をして、また日本語教師に戻ってきた人、などなど多様な道のりを聞くことができました。学生たちは「日本語教師への道はこんなに多様なのか」と目から鱗だったようです。

4人の先輩たちに共通して語られたのは、学生時代の「ボランティア経験」でした。日本語学習支援や国際交流関係のボランティア活動に励んでいたことが、日本語教育の進路を選ぶうえで大きな経験になっていたようでした。また、日本語教師への第一歩として語られたのは「人とのつながり、紹介」でした。経験者を重視し、未経験者がなかなか最初の仕事を得にくい日本語教師の仕事を得るために、人からの紹介というのはとても大きいものであることが改めてわかりました。

1年生から4年生までが参加しましたが、それぞれの段階で卒業後の進路のことを考えていることと思います。今回のセミナーでの卒業生のストーリーの共有は、語る側にとっても、語りを聞く側にとっても自身を振り返り、これから何をなすべきかを考える、貴重なものになったのではないかと思います。