
台湾の高雄大学に留学中の千葉結愛さんより近況報告が届きました。(画像:ルームメイトと)
以下、本人からの報告です。

私は将来、日本語教育に携わり、日本語を学習する外国人を支援したいと考えています。そのためには、専門的な知識だけでなく、実際に日本語を学ぶ人々の立場や学習環境を理解することが大切だと思い、台湾への留学を決めました。台湾は日本語学習者が多く、日本語教育が盛んな地域です。そのような環境に身をおくことで、現地の教育の実態を知り、将来の指導に生かせる経験を積みたいと考えました。
高雄大学を選んだ理由は、治安の良さや、日本との交流の活発さに加え、日本語力の高い学生が多いことです。教育的にも刺激を受けられると感じ、この大学での学びを決意しました。

平日は留学生向けの中国語の授業や日本語教育に関する授業を履修しています。中国語の授業にはインドネシア、タイ、ベトナム、日本など、さまざまな国から来た学生が在籍しており、国際的な雰囲気の中で学ぶことができます。授業では、文法や会話練習だけでなく、台湾の文化や生活習慣について学ぶことも多く、語学だけでなく異文化理解の面でも大きな学びがあります。日本語の授業では、台湾人学生の作文を添削する機会をいただいたり、上級クラスで意味やニュアンスの説明を手伝ったりと、実践的な学びの場も多くあります。先生は第二言語として日本語を学ばれた方も多く、学習者が間違えやすい点を丁寧に教えてくださるため、教え方の工夫を学ぶことができます。

放課後は、寮やカフェで勉強することが多いです。週に二回、水曜日と木曜日には台湾人の友人と2時間ほど勉強会を行っています。互いに日本語と中国語を教え合う形で、教える側としての表現力も磨かれています。彼女は日本語学科の学生ではないため、文法や発音を説明することは難しいですが、自分の学びを実際のコミュニケーションに活かせる貴重な機会になっています。
寮ではインドネシア人のルームメイト3名と生活しています。寮内では主に英語で会話していますが、お互いに自分の母語を教え合うこともあり、国際的な環境の中で多くの刺激を受けています。文化の違いに戸惑うこともありますが、話し合いながら理解を深めるうちに、他国の価値観を尊重する姿勢が身についてきました。
休日には友達とカフェ巡りをしたり、街に出て買い物をしたりします。夜市にもよく出かけ、地元の食べ物を楽しみながら台湾の活気ある雰囲気を味わっています。中秋節には友人の家に招かれ、一緒にバーベキューを楽しみました。台湾では中秋節に家族や友人とバーベキューをする習慣があり、日本との文化の違いを感じながらも温かい時間を過ごすことができました。
この留学を通して、自分の視野が広がり、多様な価値観をもつ人々と出会うことで考え方にも変化が生まれました。今後も積極的に学びや人とのつながりを大切にしながら、自分自身の成長につながる経験を重ねていきたいです。

(画像:台湾で有名な美麗島駅、人気観光地である龍虎塔)
