出版情報(一般教育部・大内典教授)

一般教育部・大内典教授が以下の書籍に寄稿しました。

『越境する宗教史』上巻【宗教史学論叢25】
[リトン/2020年11月刊]
久保田浩他編

大内教授の一編、「龍女の越境にみる創造的力学ー後白河院の文化ネットワークを中心にー」は、P.333-364に掲載されています。
『法華経』の中でも、とりわけ劇的な物語のひとつ「龍女成仏」譚。成仏論の論拠として、文芸のモチーフとして、また聲明(仏教声楽)の題材として、さまざまに活用されました。院政期の「声わざ」文化の中心にあった後白河院のネットワークを軸に、この「龍女成仏」のモチーフの展開を追い、宗教世界と表現芸術の世界との交差のなかで、さらに政治権力ともからんで生まれる文化の創造力を論じました。

ぜひご覧ください。
 
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なお、この論文は、2017年度宮城学院女子大学特別研究助成を受けた共同研究「越境の文化的創造力ー「女性的」なるもの再考」(共同研究者:一般教育部 天童睦子教授、英文学科 吉村典子教授、教育学科 なかにしあかね教授[当時]、音楽科 太田峰夫教授)の研究成果によるものです。