【備忘録 思索の扉】 第十五回 日本一の中国語の授業(!)「実践中国語」

皆さん,明けましておめでとうございます。

昨年の1月,このコーナーに「日本一の中国語の授業(?)「実践中国語」」という記事を書きましたが,

早いもので,あれから1年が経とうとしています。

この度,継続して頑張り続ける学生を含む2020年度の受講生の皆さんから,

あらためてメッセージをもらいましたので,ここに紹介したいと思います。

このページを訪れる皆さん方に,宮城学院で最高の中国語の授業を知っていただき,

本学の教育や中国語に興味をもって,挑戦する気持ちになってもらえれば,幸いです。

 

今回は,本学での中国語の到達点に相当する上級クラス,「実践中国語Ⅱ」を学んだ学生たちのメッセージから紹介します。

 

日本文学科・Eさん(2017年度入学生)のメッセージ

こんにちは。おそらくこの大学で中国語を学習している学生の中で一番中国語ができる学生です(笑)。レベルは他大学の中国語学科の方と同程度かそれ以上だと思います(笑)。

今年度の中国語の授業、お疲れ様でした。授業はどうでしたか?

正直、私は1年生の時の授業だけでは話せるようになれませんでした。やる気と素質はそこそこあったのですが…(笑)。しかし、小羽田先生の「実践中国語」を受講してから、中国語力がぐんぐん伸びました。先生の教え方が抜群に上手いのです。もちろん、自分でもたくさん頑張りましたが。

みなさんの中にも、中国語が話せるようになりたいな…という思いがあっても、どう勉強したら良いかわかっていない方が多いかと思います。外国語学習の方法をよくわかっている人って意外と少ないです。学生はもちろんですが、先生でもよくわかってない人が多いと思います。外国語の授業のテストで満点取れても、実際の会話では全然使えないですしね。中高の英語の授業も、毎日受けていたわりに誰もできるようになりませんし(笑)。

ですが、安心してください。小羽田先生はよくわかっています。その具体的な学習方法は他の受講生が紹介文に書いていることを期待します(笑)。それか、来年度実際に受講して、そのすごさを体験してください。受けないと大損ですよ。みなさんには貴重な機会を逃してほしくないです。ぜひ「実践中国語」で本当に使える実践的な中国語力を身につけてください。

 

日本文学科・Kさん(2018年度入学生)のメッセージ

この授業では、実際に学習した言語を用いて聞き取りや会話をすることができます。もちろん簡単ではないです。だからこそ、本気で言語学習に取り組みたいという人は受講すべきだと思います。

私自身この授業で強く感じるのは、知識として身についている言語能力と実践の場で話すための言語能力は異なるということです。文章をかければ、会話ができるというわけではありません。ですが私はこの授業を介して、会話のツールとして言語を学ぶことはとても楽しなと感じています。

言語・会話を介して文化を知ることもできます。単語など覚えることはたくさんありますが、努力すればするほどこの授業を楽しくより有意義なものにすることができると思います。

 

英文学科・Mさん(2018年度入学生)のメッセージ

知っている単語を使って自分で中国語の文を作るという作業が最初はとても難しく感じると思います。私も最初は全然わからないと焦っていました。しかしわからないことをその都度質問して、自分の中に「中国語の感覚」を落とし込んでいくことで、自然に文を作れるようになっていきます。最初の半年はその感覚がなかなか掴めずに特に難しく感じるかもしれませんが踏ん張り時です!応援しています!

 

人間文化学科・Mさん(2018年度入学生)のメッセージ

大家好〜!!

中国語を勉強している大学3年の者です。私は小羽田先生の中国語の授業(実践中国語)を受けて2年目になります。前期が遠隔授業だったこともあり、あっという間に大学生活は半分以上が終わったのですが、あれ?不思議なことが………。

…………なんと、実践中国語の授業が始まってから「まだ」2年も経っていません。今の自分の中国語力をみて、「2年でこんなにできるの?」という感想をもちました。(もちろんまだまだ努力が必要です。)期間の短さに驚いています。

私は小学校から大学まで(軽く7年以上)授業で英語を勉強してきたはずですが、いまだに「Are you ~?」と「Do you ~?」の使い分け、Doesの意味など、多くの疑問が残ったままです。自信がないので会話もできません。それに、英検は3級を取得してから止まったまま……。

「7年以上も勉強してきた英語は私にとって何だったの!」

と、実践中国語の授業を受けてから考えるようになりました。だいぶ長い期間触れたけれど、結局英語を使って人と会話ができるレベルにはとどきませんでした。

それに対し、この「小羽田式実践中国語」では、やっかいなリスニング・スピーキング・文法を中心に学ぶことで、2年という恐ろしいスピードで、会話をするまでの力が身につきます。教科書はありません。(小羽田先生に聞けば十分です。)「机に向かい続ける90分」という形を壊しているので、私はとても気に入っています。この貴重な90分間を、ピンインや漢字の暗記のためには使えないとあらためて思いました。

直接対面しての会話が命の授業ですが、前期はそれが叶わなかったため、LINEのチャットを使ったり、ZOOMのブレイクアウトルームで会話をしたりする授業をしていました。チャットを使った授業にも、PC(スマホ)で中文を打つ練習ができるなどの利点はあって学びが多かったのですが、やはり直接人と会話をするほうが自分の成長をより感じられます。

私は、頭にある絵・イメージをとっさに中文へ変換する練習を繰り返しています。最近は、暗記した文を話すのではなく、想像をそのまま中国語に置き換えて話すようにしています。できたなと思える日もあるので、前に進んでいることは確かです。

ところで、皆さんに伝えたいのはこれです。宮学生で、しかも1年生のときに中国語を選択していたらとてもラッキーだということ。宮学生が中国語に興味をもった時点で幸運だと思います。なぜならこの大学には日本一の中国語授業で有名な小羽田先生がいるからです。先生の授業は厳しい、怖い、大変と言う人が多いのですが、私はそう感じません。わからないところを放置したまま次の週の授業に向かう自分自身が怖いのだと思います。自分のできないところは素直に認めて、ただひたすら改善と努力を続けるだけです。だんだんと前回の自分と比べるのが楽しみになってきますよ!

もしかしたら、「実践中国語」は高度で難しそうだからついていけなさそうだし……とりあえず「スキルアップ中国語」にしよう……と考えている人がいるかもしれません。「実践中国語」という科目名に恐れて、避けてしまうのは本当に勿体ないです。問題を解くのではなくて、ちゃんと話せるようになりたいと思うなら、迷わず小羽田先生の「実践中国語」のほうを選びましょう。(大学は4年しかないので早めに。)先生オリジナルの授業法にも注目してみてください。授業の構造がすごいです。

大学で本格的な中国語の特訓ができます。ぜひ履修してください!

 

 

次に,今年1年間,2年生として「実践中国語Ⅰ」を学んだ学生たちのメッセージを4つ紹介します。

 

現代ビジネス学科・Cさん(2019年度入学生)のメッセージ

実践中国語は、1年生の授業とは違って、オール拼音で授業をします。単語を覚える量が多く、たまに心が折れそうになりましたが、でもそれを乗り越えると楽しさが生まれ、そしていつの間にか以前難しかったことが簡単になり、中国語ができるようになります。

私は台湾に留学予定でしたが、コロナの影響で行けず、、でも行けなくてもこの授業を通し留学行った同然またはそれ以上の力を付けることができると思いました。

本当にこの授業は自分が頑張るか頑張らないか自分次第です!頑張れば頑張っただけ成果がついてきます。1年生の皆さん、来年ぜひ受けてみてください。

 

英文学科・Aさん(2019年度入学生)のメッセージ

個人的に最も履修して良かったと思っている授業です。

この授業は主にピンインを覚えて、作文をするといった形で行われます。分からないところは各々が積極的に質問する能動的な授業です。授業に加えて私の場合、平日は毎日一時間の自主学習をしています。大変そうだと感じる方もいるかもしれませんが、慣れれば苦ではないですし、ここまで力のつく授業は他にないと思います。学生の意識も高いので良い刺激を受けることができます。ただし中途半端な気持ちで取り組めば途中で挫折する可能性も十分にあります。私達のクラスは後期開始時点で半数近くの人が離脱しました。その分この一年間授業に食らい付いていくことができれば劇的に成長できます。

ここで始めなければ一生中国語が出来るようにはならないでしょう。また、実践中国語とスキルアップを並行して履修している身として、正直スキルアップで中国語を使いこなせるようになるのはかなり難しいだろうと感じています。使える中国語を身に付けたい方には実践中国語を履修していただくことをお勧めします。やる気さえあれば素晴らしい環境は整っています。是非参考にしてみてください。

 

英文学科・Sさん(2019年度入学生)のメッセージ

「実践中国語Ⅰ」は、教科書を使わずに、覚えるように提示された単語を使って日本語の会話文をピンインの文にする授業です。

この授業を履修すると、中国語の発音と文を作る力がつきます。

教科書を使った授業では、すでにできている中国語文を読んでその内容を理解することがメインであるため、自分で文を作る時間は多くありません。しかしこの授業は、覚えた単語を使って文を作るので、その過程で単語や文法を身につけていくことができます。また、ピンインを覚えることに集中できるので、スピーキングやリスニングの力も伸ばすことができます。

「簡体字を書きたい」「中国語の文章を読みたい」という人は、「スキルアップ中国語」を履修すると良いと思います。そちらでは、教科書を使って簡体字の文を書いたり読んだりできます。時間割が許せば、「実践中国語Ⅰ」と「スキルアップ中国語」の両方をとることもできます。

最後に、「実践中国語Ⅰ」は、中国語の発音と文を作る力を伸ばすのにとても良い授業です。私は約1年間この授業を受けて、去年よりも力がついたと感じます。少しでも興味があれば、ぜひ受けてみてほしいです。

 

人間文化学科・Tさん(2019年度入学生)のメッセージ

ピンインを使って授業は進められるため、発音が身につきやすくリスニング力も上達する。そして、課題の例文には私たちが普段使う少し砕けた言葉も多くあるため、日常生活での会話を中国語で言うことも容易になってくる。最初、課題が多いと思う人もいるかもしれないが、授業の復習だけでなく、授業以外でも中国語に触れる機会にもなるため、中国語の能力を高めるには必要な課題だと思う。私は一年間授業を受けて、中国語の学習にやる気がある人にとって非常にやりがいのある授業だと実感した。

 

2020年度は,前期にはすべて遠隔での授業となり,もしかしたら例年より大変だったかもしれません。

後期は対面で行うことができ,いつものペースで成果に結びつけられたようで,ホッとしています。

受講生たちからは毎年このようなメッセージをたくさんもらい,すっかり自信をつけていますが(笑),

学生たちのやる気とこちらの指導方法がしっかりかみ合ったとき,能力はいくらでも伸ばせるのだと,年ごとに実感が強まっています。

本学に入学し,中国語ができるようになりたいと思った学生のために,「実践中国語」はできる限りの支援をしています。

 

(小羽田誠治 中国語・東洋史学)