『管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記』~♪
ラジオをお聞きのみなさんこんばんは!
「宮城学院女子大学 食品栄養学科」で管理栄養士を目指す私たちが、食べ物や健康に関する話題を取り上げ語り合うこの番組。このパワフル奮闘記も先輩たちから引き継いで今年で15年目の放送になります。
今年度のラジオは今日が最終回となります。食や健康にかかわる情報に加え、宮城学院女子大学でのキャンパスライフも紹介してきました。堅苦しくない、わかりやすい女子大生が作る教養番組いかがでしたでしょうか。
26回目を担当します。今日のパーソナリティは、正木ゼミ3年石山梨里花です。
出身高校は東北高校です。
3月と言えば卒業シーズンですね。みなさんも何回か経験し、印象深い思い出があるのではないでしょうか。そこで本日は「卒業式の思い出」をテーマに自己紹介させていただきます。
そして、今日一緒に番組を担当する仲間は、遠藤日和さんと羽賀未桜さんです。
≪私たちのキャンパスライフ≫
今回は、私羽賀未桜が「食品栄養学科の春休み」について紹介いたします。
大学生の春休みは約2か月あり、私たちも春休みに入って1か月ほどが経ちました。
非常に長い休みのため、やりたいと思っていたけどできていなかったというようなことに挑戦できるいい機会かもしれません。
私は、春休みの過ごし方は大きく分けて、3つに分けられるのではないかと考えています。
1つ目は、アルバイトです。
食品栄養学科の学生は、普段の学校生活では月曜日から金曜日まで全てに必修の授業が入っていて、アルバイトをする時間が限られていることも多いです。そのため授業のない長期休みは、いつもより出勤できる回数も多いためこのタイミングでアルバイトに力を入れている人も多い印象です。
実際に私も、入る日を増やしたり、時間を伸ばしたりなど、普段の学校生活よりも少し多くアルバイトをしています。
2つ目は、趣味の時間に費やすことです。
1つ目でも説明したように、食品栄養学科は比較的必修の授業が多いため、学校で過ごす時間も多くなっています。5限まで授業がある場合には、授業が終わるのは17時50分、そこから帰って夜ご飯を食べて課題をやったりしていると、意外と趣味の時間は取れないこともあります。
そのため、長期休みはたくさん自分の好きなことに時間を費やすことができるとても幸せな時間だと思います。
私の好きなアーティストは、毎年春頃にツアーを行っているので、春休みにコンサートに行くことが多く、春休みといえばコンサートという印象もあります。
また、旅行は長期休みなどに絶好の機会だと思います。普段気軽に行けないような遠いところにも行ってみようと思います。私たちは大学に入学した年にコロナウイルスが流行りだして外出自粛になってしまったので、私は今年の春休みに初めてようやく旅行と言えるような遠出をすることができました。
3つ目に、3年生ならではの春休みの過ごし方としては、就職活動が挙げられます。
一般企業志望の人は春休み前から本格的に就職活動を始めている人も多いと思います。
一般企業とは、食品栄養学科では例年食品メーカーや給食委託会社、ドラックストアなどを受けている人が多い印象です。
8月頃から高齢者施設や病院などの管理栄養士の募集が始まり、並行して保健所や保健センターで働く管理栄養士に必要な公務員試験や栄養教諭や養護教諭になるために必要な教員採用試験なども続いていきます。
春休み期間は多くの企業が会社説明会やインターンを実施しています。大学のキャリア支援課からたくさんの企業についての情報が送られてくるので、目を通して自分の興味のあるものは積極的に行動していくことが重要だと感じます。
自分なりにたくさん調べてより良い選択ができるように頑張っていきたいです。
来年に控えた国家試験へ向けた勉強もコツコツ進めておく必要もあります。春休み前に受けた初めての模試も結果が返却され、それぞれ自分の弱点も分かりました。4年生になる前に基礎を復習して来年度の模試に備えておこうと思います。
このように楽しいこともやるべきこともたくさんある春休みも、気づけばあと1か月ほどとなりました。残り少ない春休みですが、時間を有効に活用して充実したものになるといいですね。
今回は、羽賀未桜が「食品栄養学科の春休み」についてご紹介しました。
≪音楽タイム≫
~♪~
≪泉区いいとこ大発見part6≫
このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。
泉区のいいとこをたくさん見つけて、紹介していきます。
今回は、私、遠藤日和が「山の寺洞雲寺(どううんじ)」について紹介いたします。よろしくお願いします。
みなさんは「山の寺洞雲寺」について知っていますか?
なぜこのお寺を選んだのかというと、泉区に住んでいる友人に、生け花の供養で訪れたお寺が素敵だったのでぜひ紹介してほしいと勧められたからです。
実際に行ってみたところ、大きな池があり、周りの自然がとてもきれいで見ごたえがありました。もっとこのお寺について知りたいと思い調べてみました。
山の寺洞雲寺は、正式名称を「龍門山洞雲寺」といい、泉区山の寺2丁目にあります。地下鉄泉中央駅5番のりば、または地下鉄八乙女駅8番のりばより宮城交通バス向陽台循環に乗車し、「山の寺洞雲寺前」で下車してから徒歩で約10分行ったところにあります。
山の寺洞雲寺は東北では最古の古寺で、中尊寺を作った慈覚大師(じかくだいし)というお坊さんが荒廃していた寺を再興し、毘盧遮那仏(びるしゃなぶつ)を安置しました。そのときから山の寺と呼ぶようになり、山形県の宝珠山立石寺、滋賀県の國本寺(滋賀県 石山寺)とともに日本三山寺と呼ばれています。毘盧遮那仏があるため、仏殿は遮那殿とも呼ばれていました。
山の寺洞雲寺には室町時代から伝わる銅鐘(どうしょう)、釣鐘があり、昭和37年に県の重要文化財に指定されています。
材質は青銅で、総長91.25センチメートル、竜頭高19.4センチメートル、直径56.2センチメートルもの大きさを誇るものであり、銘文を有す寺院の釣り鐘では県内最古のものと伝えられています。なお、現在の鐘撞堂にある銅鐘は平成5年に作られたもので、重要文化遺産の銅鐘は会館の玄関脇に置かれているそうですのでご注意ください。
実はこのお寺は、何度か消失して再建をしています。15~16世紀末の戦国時代に兵火により焼失し、江戸時代の仙台藩第5代藩主伊達吉村により再建されました。昭和18年に当時の仙台鉄道の排煙や火粉による山火事によって、国宝に指定される直前だった「二天門」を始め寺のほとんどの建物などを焼失してしまいました。その後コンクリート製で再建されましたが、2011年の東日本大震災により崩壊し、取り壊されることになりました。2017年に再び建築され、自動ドアの導入といった最新の本堂となりました。
また、このお寺には悲恋物語の伝説が残っています。
愛し合いながら一緒になれないことを恨み、大蛇になった男女が、蛇となって生き続ける苦しみから、「梅國禅師(ばいこくぜんし)」によって救われました。
そのお礼に、「歯」と「鱗」を献じました。この歯と鱗は、調査の結果サンゴとサメの歯の化石だったそうです。
大蛇の歯と鱗は、現在も山の寺洞雲寺に展示されています。
今回は、私、遠藤日和が「山の寺洞雲寺」について、紹介いたしました。
≪解決!なんでもアンサー≫
さて、最終回最後のコーナーは「解決!なんでもアンサー」のコーナーです。
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は3年の佐野友衣子さんに解決していただきました。
私の友人から「炭水化物を抜くダイエットは効果があるのでしょうか?」という質問をいただきました。そこで今回は炭水化物の働きと体重減少との繋がりについてご紹介します。
炭水化物とは糖質と食物繊維で構成されています。糖質は体内でブドウ糖に分解され、体を動かす際に使用されています。また、ブドウ糖は脳の唯一の栄養となる成分であり、脳がエネルギーとして利用するエネルギー源です。食物繊維はお腹の調子を整えることで便秘の予防にも繋がります。
炭水化物は太る原因であると思っている方が多いのではないでしょうか。実際、SNSなどでも主食であるご飯やパン、麺といった炭水化物を制限することで、体重減少に成功したというようなものを目にします。炭水化物を制限すると体重が減少するということは間違いではありません。
その理由として、糖質の影響で血糖値上昇を抑制するインスリンというホルモンが分泌され、インスリン分泌量が増加すると体脂肪が蓄積されやすくなります。そのため、炭水化物の摂取量を減らすことで、インスリン分泌量も減少し、体脂肪が蓄積されにくくなります。
また、エネルギー源である炭水化物の摂取量が減ることで、体内のエネルギー源がなくなるため中性脂肪を分解してエネルギーを補っています。このことから蓄積した脂肪が燃焼され、肥満解消に繋がり体重も減少します。
しかし、炭水化物を摂取しないことで体に多くの悪影響を与えています。
炭水化物が不足すると、低血糖の症状を発症、脳の働きが低下して判断力や注意力の低下、疲労感に繋がります。また血糖値を上げるために感情の変化にも関与するアドレナリンやノルアドレナリンの分泌量の増加により、イライラといった感情や不安を感じやすくなるといったメンタル面にも影響を及ぼします。さらにダイエットをしているつもりでも、炭水化物不足が原因で太りやすい体質になるということもあります。その理由として、炭水化物を控えると身体がガス欠状態になり、必要以上に脂肪を蓄積しようとする作用が働くため、脂肪が増加して結果的に太ることがあげられます。
また、脂肪を燃焼するのに必要な筋肉を分解してエネルギー源を生み出そうとしているため、筋肉量が減少することで脂肪を燃焼させるエネルギーが不足し、痩せにくくなります。
このように炭水化物は摂取量を抑制することで、体重が減少し一定の効果を感じるかもしれませんが、それは一時的なもので身体に大きな負担を及ぼしています。
理想な体型に近づけるために間違ったダイエット方法を行ってはいけません。
まずは自分の適正体重を知り、食事面では炭水化物を過剰に減らすのではなく、バランスの良い食事を摂取しましょう。具体的には、炭水化物の1日の摂取基準量は男女とも1日に摂取するエネルギーの50~60%と言われています。これは2000kcal摂取すると相当したとき、炭水化物は250g~325gとなります。1日のご飯の量で表すと、ご飯茶碗の普通盛り約3杯分になります。
運動量や身長により個人差は生じますが、毎日3回に分けて適切な食事をし、適度な運動を行うことで健康的な生活を送りましょう。
今回の「解決!なんでもアンサー」は
・炭水化物|栄養素カレッジ|大塚製薬 (otsuka.co.jp)
/www.otsuka.co.jp/college/nutrients/carbohydrate.html
・炭水化物ダイエットの効果は?危険って本当?おすすめの方法を紹介! | 健達ねっと (mcsg.co.jp)
/www.mcsg.co.jp/kentatsu/health-care/12070
・ダイエットは炭水化物との付き合い方がポイント|理想のカラダを目指すためのお役立ちコラム|BODY ARCHI
・「何を」「どれだけ」材料と料理区分:農林水産省 (maff.go.jp)
/www.maff.go.jp/j/syokuiku/zissen_navi/balance/division.html
を参照し、「炭水化物を抜くダイエットの効果」について解決しました。
≪エンディング≫
さて、今回が今年度最後のラジオ放送となりました。皆さん半年間ラジオをお聞きくださりありがとうございました。私たち正木ゼミの活動内容や学校のことなどをお伝えしてきました「私たちのキャンパスライフのコーナー」。宮城学院女子大学について宮学の女子大生について知っていただけたでしょうか。「泉区いいところ大発見part6」のコーナーでは泉区のいいところを紹介するためにたくさんの方にご協力いただきました。取材をさせていただいた皆様ありがとうございました。ご紹介させていただいたお店やスポットにぜひ足を運んでみてください。「解決なんでもアンサー」や「栄養学生が教える○〇!」のコーナーでは食に関する疑問や話題を取り上げ栄養学生の視点で情報をお届けしてきました。少しでも食に興味を持ってもらうきっかけとなっていたら嬉しいです。半年間お聞きくださり本当にありがとうございました。来年度もぜひお聞きください。
今まで多くの協力を得て、原稿から収録まで、自分たちで考えラジオ作成を行ってきました。半年間振り返ってみてどうでしたか?
このラジオ放送を半年間支えていただいた堀籠さんにも一言いただきたいと思います。
管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記「来年度の放送もお楽しみに!