2019年10月21日放送 20回

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放送音源です。画面は切り替わります。

本日は、3年梶川千里さん、4年石川玲奈さん、コメンテーターは横山さん、メインパーソナリティは私、3年鈴木美羽でお送りします。今日のメインパーソナリティは正木ゼミ3年の鈴木美羽です。出身高校は宮城県富谷高等学校です。秋にしてはまだまだ暑いなという日も、ちらほらありましたが・・・だんだん、秋の季節になってきましたよね。ということで!今回は「食欲の秋と言えば?」というテーマのもと自己紹介をさせていただきます。
私の大好きな秋の味覚は、かぼちゃです。私は本当にかぼちゃに目がなくて、かぼちゃのスイーツを見つけると衝動的に買ってしまいます。

最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。
梶川千里が「楽食プロジェクト」についてお話しします。
Q、みなさんは宮城学院の食堂でごはんを食べたことがありますか?また学生時代、食堂で思い出のあるメニューはありますか?
学生食堂の「学食」に掛けて、「楽しい食」と書いた「楽食」のプロジェクトです。「学食をより良く楽しい空間にしたい」という目標のもと、2007年から継続しているプロジェクトで、今年で12年目となります。私たちのラジオと同い年ですね。1・2年生が主体となって活動しており、私も昨年まで参加していました。
私たち食品栄養の学生が多く所属していますが、学科は問わず募集しているので、食に興味のある学生さんはぜひチェックしてみてください。
宮城学院の学生食堂は「ピエリス」といいます。蝶が舞うような曲線が印象的なつくりで、モンシロチョウの学名である「Pieris rapae」が由来だそうです。カレーライスやラーメン、うどんなどの定番メニューに加え、日替わりでご飯ものも提供されています。
さらに、サラダバーやおばんざいコーナーがあり、ビュッフェ形式で自分の好きなものを取って食べることができます。値段は、100g 141円です。麺類以外はテイクアウトも可能です。営業時間は、午前11時15分〜午後2時までとなっています。

楽食プロジェクトでは、そのピエリスにおいて、通常のメニューに加え、メンバーでフェアを企画し、季節や行事に合わせた新メニューを提案して、試作・試食を重ねています。実際に採用されたメニューは、食堂のスタッフさんに作っていただき販売されます。デザートは、前日にメンバーが調理をして提供しているものもあります。フェアの開催に先立ち、ポスターやSNSを利用した宣伝活動、食堂の装飾作成なども行っています。
フェアは年に数回開催しており、新入生歓迎フェア、野菜フェア、チーズフェア、クリスマスフェアなど、毎年様々です。先日行われたオータムフェアは、秋の食材を使った丼もの、さつまいもやかぼちゃを使ったおばんざいやスイーツがあり、秋の味覚が堪能できるフェアとなっています。

また、東北地区青森りんごの会さんとの連携で、 「青森りんごキャンパスキャンペーン」として、食堂や廊下にて、カットりんごの配布を行いました。青森産のりんごを使用したスイーツの販売も行われました。昨年10月には、初の試みである「宮城を知る企画 第1弾」としてマグロフェアが開催されました。塩釜港で秋に水揚げされるメバチマグロのブランド魚「三陸塩釜ひがしもの」を知ってもらおうという企画です。食堂にて、マグロの解体ショーの見学や、捌きたてのマグロ丼の販売など、他ではなかなか体験できない、貴重な機会となりました。

旬の食材や地元の料理を食べてもらうこと、また宮城県に留まらず、東北の食に触れるきっかけをつくることで、楽食プロジェクトの活動は、食育の場にもなっているのではないかと思います。

フェア開催時にはアンケート調査も実施しています。実際に料理を食べていただいた学生へのアンケート結果から、多くの方から満足していただけていることが分かった一方、一部には料理の改善を求める声なども寄せられました。そのような意見は貴重な声として、改善点を見つけ、より良いメニューの開発、楽食プロジェクトの活動へと繋げています。学食を利用する全ての方々に満足してもらえる、楽しい空間を提供できるよう、日々試行錯誤しています。学食が学生生活の楽しみの1つとなっていただけたら幸いです。みなさんもぜひ、ピエリスに足を運んで、楽食プロジェクトが考案したメニューを食べてみてください!

「私たちのキャンパスライフ」今回は梶川さんに、「学食プロジェクト」についてお話していただきました。ありがとうございます。

≪音楽タイム≫
~♪~

さて、次は「泉区いいとこ大発見Part3」のコーナーです。

今回は私 鈴木美羽が「ジェノワーズブラン 泉中央店」というお店をご紹介させていただきます。
こちらのお店は泉中央駅西一番出口から徒歩7分、ラーメン屋「たいらん」さんの隣にあります。こちらのパン屋さんは、今年の4月にできたばかりの新しいパン屋さんです。そして、数々あるパン屋の中でも、食パンに目をつけた、食パン専門店です。泉中央に新しくできた食パン専門店。一体どんなこだわりがあるのか気になり、今回私足を運んでみました。

Q.ところで皆さんは、今流行りの「生食パン」はご存じですか?
生食パンとは、焼いたりバターやジャムを付けたりせず、そのまま食べられる食パンの事です。また、この「生」とは、生キャラメルや生チョコのように、口溶けのいい、とろけるような、という意味で付けられています。
ジェノワーズブランさんは、今年の4月にオープンした生食パン専門店です。ケーキ屋「マッフェン」の社長さんが、ケーキのように食べられる食パンを作りたいという思いから、プロデュース、そしてメニュー考案をされています。
そのため、後味はほんのり甘く、柔らかい食感となっています。1日後のトーストが、お店の方いわくおススメの食べ方だそうです。
この、ジェノワーズブランさんの生食パンですが、実は、他の生食パンとは違いがあります。
本来、生食パンの生を表現するためには、はちみつ、マーガリンを使用します。しかし、はちみつはボツリヌス菌を含むため、乳幼児に与えてはいけないとされており、またマーガリンは健康が懸念されているトランス脂肪酸の含まれている食品です。
より健康を考え、小さなお子様からお年寄りの方まで安心して食べることのできるよう、ジェノワーズブランさんの生食パンは、はちみつ、マーガリンを一切使用せず、純粋のバターと生クリームを使用し、生の食感を手掛けているようです。。
そのため、生食パンの美味しさはそのままに、体にもいい食パンとなっています。
そんなジェノワーズブランさんの人気メニューは「あんこ」です。こちらは男性の方も一人で買っていくほどの人気メニューだそうす。その他には、プレーン含め、レーズン、クーベルチュールチョコ、フロマージュチーズといった計5種類の味の他、期間限定の味を毎週日替わりで出しています。今の季節は私の大好きなカボチャ味なんかもあるそうです。
ジェノワーズブランさんの生食パンは、毎日手作りで作られていますが、パンを作る際のこだわりは、こねているときに、イースト菌を発酵させること、だそうです。この、イースト菌が、パンのサクフワな食感や、生食パンのスッととろける食感を出すために非常に重要だそうで、室内の温度や湿度、こねる時間にとてもシビアのなのだとか。また、パンを作るのに3~4時間はかかるため、すぐ作ることができず、1日の生産量も決めており、日中は品切れになってしまうことも少なくないそうです。
お客様の健康を考えたうえでの、使用する材料の工夫、美味しいパンを作るための強いこだわり、それを手掛けるための努力を、今回の取材で非常に感じました。頂いた食パンは本当にこれらの想いが伝わる、奥深い味わいで、もう普通の食パンには戻れなさそう!リピーターが多いのも納得です。我らが正木先生にもご賞味いただいたので、後で皆さん感想を聞いてみてください。
最後になりますが、今回お話をいただきました店長の鈴木さん、ジェノワールブランのスタッフの皆様、取材を快く引き受けてくださりありがとうございました。
以上、「泉区いいとこ大発見Part3」のコーナーでした。

 

「解決!なんでもアンサー」のコーナーです。
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は、4年の石川玲奈さんに解決してもらいます。よろしくお願いします。

はい、石川です。よろしくお願いします。
今回は、ペンネーム くしゃみさんから「秋花粉で鼻水とくしゃみに悩まされているのですが、花粉症に効く食べ物はありますか」との質問を頂きました。
Q.皆さんは花粉症どうですか。
・花粉症って春じゃないんですか。
花粉症というと、春のスギ花粉のイメージが強いですよね。しかし、実は花粉はほぼ一年を通じて飛散しているので季節は関係なく、通年病であるといえます。
春はスギ花粉が主ですが、秋はブタクサやヨモギ、そしてイネの花粉が主な原因となります。
スギ花粉の場合は、花粉粒子径が大きいため、鼻粘膜に留まりやすく、気道への影響は少ないとされ、そのため春の花粉症は鼻水やくしゃみが代表的な症状とされています。
一方、秋の花粉症の原因のひとつ、ブタクサ花粉は花粉の粒子が小さいため、気管に入ってぜんそくのような症状を引き起こすケースもあります。
このように、花粉の特徴によって症状が変わる場合もあります。
ですので、気付かずに放置してしまうと大変なので、鼻ムズを感じたら薬を飲む、病院に行くなどの早めの対処をするとよいでしょう。

Q.どんな予防をしていますか。
花粉症対策の第一はマスクやメガネをしたり、雑草の多いところには近づかない、帰ってきたら手洗いうがいをすることなどが重要です。

くしゃみさんからの質問は、花粉症に効く食べ物でしたね。
Q.皆さんはどんな食べ物があると思いますか。
実は、花粉症をはじめ、アレルギーに関して、ある特定のアレルゲンを除去した食品はありますが、それ以外の食品で症状を抑えたり、軽減したりする食品は今のところ見つかっていません。しかしながら、そうした食品の研究は進められています。

そこで、今回私はどのような食品が研究されているのか調べてきました。1つ目は信州大学農学部准教授 田中沙智氏の「食品由来成分による免疫調節作用 免疫機能を調節する食べ物で病気を予防できるか」という論文では、信州の伝統野菜の一つである野沢菜が取り上げられています。
まず、免疫について説明しましょう。
免疫とは,病原体や毒素などの外来の異物などや がん細胞を攻撃して排除する役割を担っており、ストレスや睡眠不足,食生活の乱れなどで免疫機 能が低下すると,風邪を引きやすくなったり,アレル ギー症状が出たり,がんを発生する可能性があります。
逆に、免疫が強過ぎても自己免疫疾患になってしまうので、免疫は強すぎても弱すぎてもダメなので難しいところですね。
野沢菜の免疫活性効果に ついて検証するために、抗がん、抗感染、抗アレルギー 作用において重要な物質であるIFN-γの産生誘 導能を解析したところ、野沢菜抽出物は 免疫細胞からのIFN-γ産生を誘導することが示されたそうです。
また、生体内での野沢菜抽出物の免疫活性効果を検証するために,調製した野沢菜抽出物を マウスに7日間経口投与した実験では、野沢菜抽出物を経口投与したマウスは、野沢菜抽出物を経口投与しなかったマウスに比べて免疫活性が有意に増 加したという結果が得られ、野沢菜には,免疫活性を増強するなどの免疫活性効果があることが示されました。

2つ目は公益財団法人 腸内細菌学会,日本食品免疫学会,および日本乳酸菌学会の合同機関誌であるBioscience of Microbiota, Food and Healthでは、免疫機能はアレルギーとの関係が深く、その免疫機能の60%以上が腸に集中していると述べられています。
そのため、花粉症緩和のカギは「腸」にあるといわれており、乳酸菌やビフィズス菌を含んだ「乳酸菌飲料」や「ヨーグルト」を食べ続けると、腸内の乳酸菌を増やし、腸内環境をととのえることができます。乳酸菌を含む食品はヨーグルト というイメージが強いですが、キムチやぬか漬けなども乳酸菌を含む食品の一つです。

このように、花粉症をはじめ、アレルギーの症状を抑えたり、軽減したりする食品に関する研究が多く行われています。
まだまだ研究段階ではありますが、今回ご紹介した野沢菜や乳酸菌を含む食品を日常的に摂取し続けていれば、もしかしたら花粉症の症状も緩和されるかもしれません。

今回は「秋花粉で鼻水とくしゃみに悩まされているのですが、花粉症に効く食べ物はありますか」との質問にお答えしました。くしゃみさん、ぜひ参考にしてみてください。

以上、「解決!なんでもアンサー」、今回は石川怜奈さんに「秋の花粉症」について紹介してもらいました。
本日は、梶川千里さん、石川玲奈さん、コメンテーターは横山さん、メインパーソナリティは私、鈴木美羽でお送りしました。

『管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに』