2018年06月11日放送 1回

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放送音源

ラジオをお聞きのみなさんこんばんは!
「宮城学院女子大学 食品栄養学科」で管理栄養士を目指す私たちが、食べ物や健康に関する話題を取り上げ語り合うこの番組、先輩から引き継ぎ、今年で11年目になります。
食や健康にかかわる情報に加え、私たちのキャンパスライフも紹介していきます。
堅苦しくない、わかりやすい女子大生が作る教養番組を目指します。応援してください。
1回目を担当します今日のメインパーソナリティは正木ゼミ4年の佐藤栞です。
出身高校は気仙沼高校です。今日一緒に番組を担当する仲間は藤本朱子さんと須田佑美さんです!
そして番組のコメンテーターはお馴染み、大学の先生の正木恭介先生です。
本日はこの4人でお送りします。

今年度も昨年度以上に頑張って、この番組を盛り上げていきたいと思いますので、よろしくお願い致します。

それでは今日の番組内容です。
最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。
今回は「農業体験」について語らいます。
1曲音楽をはさんで、番組後半は、泉区の食、健康にかかわる情報を紹介する「泉区いいとこ大発見Part2」のコーナーと、食や健康に関する疑問を私たちが何とか答える「解決!なんでもアンサー」のコーナーをお届けします。
fmいずみのスタジオからお送りします。どうぞ30分間お付き合いください。

この番組は食育活動を推進するNPO法人オリザネット、宮城学院女子大学の提供でお届けいたします。
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≪私たちのキャンパスライフ≫
最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。
3年の須田佑美さんに「農業体験」について紹介してもらいます。よろしくお願いします。

農業体験は正木ゼミが毎年恒例で行っている活動の一つで、美里町の田んぼに「みやこがね」というもち米の苗を植え、育てて収穫しています。
イーストファームみやぎの首藤さん、木村さんのご指導の下、ゼミ生17名、2年生4名の計21名が農業体験に参加しました。

私は今回初めて参加させていただきました。今まで田植えをした経験がなかったため苗を植え終わるのに時間がかかってしまいましたが、先輩方はてきぱきと苗を植えられていて、さすがだなあと思いました。
途中で土に足をとられて抜けなくなってしまったり、虫に遭遇したりとハプニングもありましたが、1列植え終わったあとに達成感を味わうことができました。今までは何気なくお米を食べていましたが、農家さんが大変な思いをして作っているのだと知り、これからはもっと感謝の気持ちを持って食べようと思いました。
田植え当日は天気も良く、風も穏やかで絶好の田植え日和でした。また参加人数も多かったため、わいわい楽しく田植えをすることができました。
来年は私も先輩方のようにスムーズに苗を植えられるように頑張りたいと思います!

田植えの後はみやこがねのもち米で作ったお餅をいただきました。
つきたてのお餅を用意してくださり、自分たちでお餅を手でちぎって粒あんとずんだにつけて食べました。粒あんとずんだの甘さも丁度よく、とても美味しかったです。つきたてのお餅は切り餅とは違って、とても柔らかくもちもちしているため、ちぎるのに少し苦戦しましたが、普段つきたてのお餅を触る機会がなかなかないのでいい経験ができました。

ところで皆さんはお米についてどれくらいご存知でしょうか?
お米は主にジャポニカ種とインディカ種の二つに区分されています。
ジャポニカ種は日本や中国、ヨーロッパの一部で生産されており、長さが短く、円形に近い形をしていて、炊くと粘りとつやが出てくるのが特徴です。
インディカ種はタイやベトナム、アメリカで生産されており、細長い形で炊くとぱさぱさした感じになるのが特徴です。日本ではタイ米という名称で知られています。

Q私はタイ米を食べたことがないのですが、皆さんは食べたことありますか?

昭和62年頃、今から約30年前に日本で米不足の問題が発生した際に学校給食で使われたこともあるようです。

そしてお米には様々な品種がありまして、「コシヒカリ」や「ひとめぼれ」といった全国的にメジャーなものから、山形県の「はえぬき」や北海道の「ゆめぴりか」などその地域だけで生産されているものもたくさんあります。

Q普段皆さんは何の品種のお米を食べていらっしゃるのですか?ちなみにわたしは山形県産のつや姫を食べています。

今回田植えをした「みやこがね」はもち米の一種で、白くなめらかで粘りとコシが強いのが特徴です。
また、ランクは「特A」という最高位に位置付けられており、おはぎやおこわ、赤飯に最適な品種となっています。
それぞれの品種ごとに粘りや食味が異なるので、食べ比べをして自分のお気に入りの品種を見つけてみてはいかがでしょうか。

そして田植えのあとは牧場ラーメンにて昼食をとりました。
牧場ラーメンとは石巻市の渡波駅の近くにあるラーメン屋で、味噌スープを牛乳で割ったラーメンが有名です。
味噌スープを牛乳で割ったラーメンと聞くと、いったいどんな味なのか気になる方もいらっしゃると思いますが、実際は牛乳と味噌スープがいい塩梅で調合されているため、コクのあるマイルドな味噌ラーメンになっています。
私は石巻出身で牧場ラーメンは慣れ親しんだ味だったので、久しぶりに食べてみて懐かしく感じました。
ほやラーメンや行者にんにく餃子など、石巻ならではのメニューが他にも多数あるので石巻に立ち寄った際には是非行ってみてください!

大学に戻ってきてからは、田植えで植えた苗と同じものを発泡スチロールの中のペットボトルに植えつける作業を行いました。
土が干からびないように水を補給するのを忘れないようにしたいと思います。順調に苗が成長していく過程を見られるのが楽しみです!
秋には稲刈りができるそうなので、それまでは大学にある発泡スチロールの中の小さな田んぼの様子を観察しながら、稲刈りまで楽しみに待っていようと思います。
稲刈りも田植え同様、食品栄養学科の学生であれば誰でも参加可能となっていますので、興味がある方は是非参加してみてはいかがでしょうか。

以上、「私たちのキャンパスライフ」、今回は須田佑美さんに「農業体験」について紹介してもらいました。
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≪音楽タイム≫
~♪~
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≪泉区いいとこ大発見Part2≫
去年に引き続き、このコーナーでは、泉区にかかわる新聞記事や情報雑誌、イベントなど、私たちが気になったスポット、健康や食の情報をレポートします。また、いずみ絆プロジェクトで活動している大学生の活動も紹介しようと思います。
第1回目のレポーターは4年の藤本朱子さんです。よろしくお願いします。

今回私、藤本が「いずみ朝市」に関して、ご紹介したいと思います。
皆さんは、いずみ朝市をご存知でしょうか?
私は、取材をするにあたって調べてみて初めて知りましたが、歴史の深い朝市であることを知り、とても驚きました。

いずみ朝市が始まったのは、昭和55年の12月、今から38年も前に第1回が開催されたそうです。野菜をはじめとして、果物や生花などの地場産品の食材を中心に販売し、当時は市内全域から多くの人が繰り出し、家族連れも多く、会場には7・8000人もの人で大盛況だったそうです。そんな歴史のある朝市が始まったきっかけ、それは、朝市をコミュニケーションの場とすることだったそうです。生産者や消費者を問わず、多数の人がひとつの場所に集まって交流し、新しい泉市の街づくりのためのコミュニケーションの場とすることを目的として開催されてきました。

5月27日に開催されたいずみ朝市に私、藤本と栞さんで実際に取材に行って参りました。初めて行ったのですが、当日は新鮮な野菜や魚、生花などが並び、朝早くから多くの人が買い物に来ていて、とてもにぎわっていました。

まず、いずみ朝市を運営する委員長である嶺岸さんに、インタビューをさせていただき、朝市に出店してよかったことを伺いました。
とても優しい男性の方で、お忙しい中快く丁寧に質問に答えていただきました。朝市に出店してよかったことを伺うと、お客様に泉の農産物を理解していただり、知っていただく機会になったことと、また、お客様との結びつきができたことだとおっしゃっていました。嶺岸さんは、昭和55年の第1回からお店を出し続けているということで、顔なじみのお客様も多く、常にお互いの信頼関係ができているということでした。
地域の方との繋がりが感じられていいな~と思いましたね。

また、おすすめの食材はありますか?とお聞きしたところ、その意の朝に収穫した新鮮な旬の野菜ということでした。旬の野菜の美味しさを知ってほしいという思いからだそうで、その日は、トマトやきゅうりがとても安く販売されていました。採れたての新鮮な野菜を安く購入できるのは、うれしいですね。

嶺岸さんのお店の他にも、多くの出店があり、南三陸から毎回通っているという魚屋さんでは、旬の生ホヤやわかめ、それから、ひじきといったものが販売されていました。

スーパーでは普段買えないような安さで新鮮な野菜などが売られていて、ついつい取材ということを忘れて、私も栞さんも買い物をしてしまいましたね。
栞さんは、朝市に行ってみてどうでしたか?

朝早かったですが、早起きして行って良かったなと思いました!私もまたぜひ買い物に行きたいなと感じました。

このいずみ朝市は、第2、第4日曜日に泉区役所前区民広場にて開催しています。時間は、5月から9月までは、午前6時から7時30分まで、10月以降は午前6時30分から8時までとなっています。
泉区のホームページやフェイスブックにも朝市の情報を掲載しています。フェイスブックでは、オススメの商品も紹介しているそうですので、ぜひ「泉区 フェイスブック」で検索してみてください!そして、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか?

以上、今回は、藤本さんに「いずみ朝市」について紹介していただきました。

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≪解決!なんでもアンサー≫
さて、続いては「解決!なんでもアンサー」のコーナーです。
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーのみなさんから頂いた疑問や質問をみんなで考え、解決していきます。今回は、私、佐藤栞がお答えいたします。

ペンネーム ブロッコリーさんから、「ブロッコリーとカリフラワーは似ているのに、どうしてカリフラワーは白いのですか?」という質問をいただいたので、お答えします。
まず、ブロッコリーとカリフラワーは、キャベツの仲間である、アブラナ科の植物です。ブロッコリーは、野生のキャベツの「花蕾」と呼ばれる花のつぼみが大きくなったもので、カリフラワーはブロッコリーが突然変異して白くなったのが始まりとされています。それが品種改良されて、いま私たちが食べているカリフラワーになったそうです。

ブロッコリーは、クロロフィルという緑色の色素成分と、カロテンと呼ばれる橙色の色素成分が多く含まれていることから、緑色をしています。しかし、カリフラワーは、その色素成分が含まれている量が少ないです。
このことから、ブロッコリーとカリフラワーには色の違いがあります。

一般的に知られているカリフラワーは今お話ししたような白いものだと思います。しかし、カラフルな色があるカリフラワーがあることを皆さんは知っていますか?

品種改良されたカリフラワーで、オレンジカリフラワーや紫カリフラワーがあるそうです。サラダなどに使うと色があってきれいだそうです。気になる人は、ぜひ探してみるといいかもしれませんね。

さらに今回は、ブロッコリーさんからもう一つ、「トウモロコシの白い粒はどうして黄色くならないのですか?」という質問をいただいたので、お答えします。

皆さん、どうして白い粒があると思いますか?

トウモロコシにも様々な種類がありますが、一般的に食べられているトウモロコシは「スイートコーン」と呼ばれるものです。このスイートコーンには3つの種類があります。ひとつめは、すべての粒が黄色い「ゴールデンコーン」、ふたつめは、すべての粒が白い「シルバーコーン」、そして3つめは、黄色と白の粒が3対1の割合で入っている「バイカラーコーン」です。
バイカラーコーンは、ゴールデンコーンとシルバーコーンを掛け合わせてできたものなので、黄色と白色の粒が入っています。なので、白色の粒は黄色くならなかったものではなく、もともと白い粒なのです。
このバイカラーコーンが、現在日本で主流となっているトウモロコシで、最も甘味が強いとされています。

そして、カラフルなトウモロコシもあるそうです。実際には見たことが無いのですが、「レインボートウモロコシ」という、黄色や白だけでなく、赤や緑、青などの様々な色の粒が入っているトウモロコシで、ゆでると、より美しい色になるそうです。食用というよりも観賞用のトウモロコシとも言われているそうです。気になった方は、ぜひ調べてみてください。

トウモロコシは、6月から9月に収穫され、その時期が旬です。これからの夏が旬の食材なので、これから食べるときは、ぜひそのトウモロコシがどんな種類なのかも注目して食べてみるのもいいかもしれませんね。

今回は、「ブロッコリーとカリフラワーの色の違いについて」と「トウモロコシの白い粒が黄色くならない理由」についてお答えしました。ブロッコリーさん、参考になったでしょうか?
以上、「解決!なんでもアンサー」、今回は私、佐藤栞がお答えしました。
本日は、藤本朱子さん、須田佑美さん、コメンテーターは正木恭介先生、メインパーソナリティは佐藤栞でお送りしました。
『管理栄養士を目指す宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに』

この番組は食育活動を推進するNPO法人オリザネット、宮城学院女子大学の提供でお送りしました。