本学・食品栄養学科の佐藤陽教授と医療創生大学 薬学部 6年生の真坂さくらさんは、日本大学 薬学部の松﨑桂一教授、医療創生大学 薬学部の先生方らとともに、乳がん細胞を劇的に死滅させる「アケビ果皮抽出化合物(ヘデラゲニン配糖体)」を発見しました。
わが国における乳がんの罹患者数は年々増加傾向にあり、乳がんの発生・増殖には主に女性ホルモン(エストロゲン)が関与すると言われています。
佐藤教授と真坂さんらは、アケビの果皮に存在し、2個の糖(アラビノース、ラムノース)を持つヘデラゲニン配糖体が乳がん細胞を劇的に死滅させること、その効果は乳がん治療薬として臨床使用されているタモキシフェンとほぼ同等であることを明らかにしました。
この研究成果により、アケビの果皮に存在するヘデラゲニン配糖体が乳がんに対する新たな治療薬として、乳がんで苦しむ患者さんの QOL 及び生存率の向上などに貢献することが期待されます。
この成果をまとめた論文は、2025年 1月1日、国際学術誌「Anticancer Research」に掲載されました。
【論文】
Akira Sato*,**, Sakura Masaka* et al. Hederagenin glycoside isolated from the pericarps of Akebia quinata fruits induces apoptotic cell death in breast cancer cells. Anticancer Research 2025;45(1):135-144
* 筆頭著者(共同)、** 責任著者
DOI: 10.21873/anticanres.17400
/doi.org/10.21873/anticanres.17400
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