災害食ボランティア団体“Food and Smile ! ”が学長賞をいただきました!

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東日本大震災の教訓を活かし,災害食ボランティアの活動を行っているFAS(Food and smile!)が,社会貢献活動を認められ,3月20日の卒業式と4月18日の学友会総会にて表彰されました。
衛生面,栄養面にも配慮した災害食レシピを考案,一般社団法人コミュニティ・4・チルドレンや社会福祉協議会と連携して,県内外で防災料理教室を行い,災害食の理解と普及に貢献した活動が認められました。
被災地だからこそ担える重要な役割,先輩たちから引き継いだ大切な活動を,これからも地道につないでいきたいと思います。

【 メンバー 】食品栄養学科

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4年 高橋日菜,佐々木優花,齋藤七歩,工藤恵,高橋由華,遠山紗耶子
3年 大堀涼香,菊田茉杜香,熊谷里帆,丹野茜,古積杏花,佐藤いづみ,三上早紀子
2年 笠原佳乃,新田和佳
1年 遠藤真子,三浦絵里香

【 活動内容 】
メンバーのほとんどが東日本大震災を経験しており,その経験を踏まえ,避難所や家庭にある食材で作る衛生面,栄養面にも配慮した災害食レシピを考案している。また,一般社団法人コミュニティ・4・チルドレンや社会福祉協議会と連携して災害時の食問題を解決する活動を行なった。レシピを考案する際には,水・電気・ガスを極力使わず,簡単に調理できてアレンジしやすいものや,小さな子どもや高齢者にも美味しく・楽しく食べられるように工夫をしている。そのレシピをつかい,県内外で防災料理教室を開催し,災害食の理解と普及を目指している。
そして,2018年度は,一般社団法人コミュニティ・4・チルドレンと連携し,災害食のノウハウを活かして,発展途上国における乳幼児死亡率の低減のために,カンボジア チョンサック村における離乳食指導を行うプロジェクトに参加した。

【 これまでの実績 】
平成28年度食育推進ボランティア表彰(農林水産大臣表彰)受賞
平成29年度「仙台若者アワード」優秀賞受賞

【 2018年度活動内容】
(1)宮城防災・減災円卓会議主催 防災運動会(6月23日)
・対象者:防災運動会の参加者 約100名(FAS 10名)
・協同:宮城防災・減災円卓会議
・デモンストレーションとして,野外で調理(切り干し大根サラダ,豆腐ナゲット,乾パンかりんとう)し,試食会を開催。宮城教育大学の学生ボランティアグループにも協力をいただいた。

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(2)仙台市若林区市南小泉南地区「おいしくたべよう!非常食」講座(7月28日)
・対象者:南小泉地区の小学生 約30名(FAS 4名)
・協同:若林区社協,赤十字奉仕団,高校生ボランティア部
・サバ缶パエリア,切り干し大根サラダ,白玉フルーツポンチの調理実習を行った。小学生の夏休みの時期に開催したため,参加する小学生が増加した。

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(3)カンボジア離乳食プロジェクト 第1回目現地渡航(8月20日~26日)
・FAS参加者:3名

(4)京都府長岡京市「フセマルプロジェクト」家庭×防災
パパの防災力もりもりUPプロジェクト(8月25日~26日 1泊2日)
・対象者:京都府長岡京市在住の父子(小学生低学年以下)約40名(FAS 4名)
・協同:長岡京社協
・野菜とツナのカレーパエリア,サバ缶パエリア,梅味の切り干し大根,コンソメスープを調理。
・パッククッキング(バナナケーキ)を調理。
・卵アレルギーの子どもがいたため,食材料にも配慮した。

(5)タイ料理教室と国際交流(9月22日)
・C4Cの方々にお声がけいただき,参加をした。
・異文化交流,海外の食事を調理。FASは,日本食(すき焼きと切り干し大根サラダ)の提供を行った。

(6)仙台市広報「えーる」取材(10月3日)
・“防災の未来を担う学生の取組み”をテーマに,FASの活動について取材を受けた。
・紙面には長岡京の写真や宮城防災・減災円卓会議主催防災運動会の写真が掲載された。
※画像クリックで「えーる 2018 No.9」へ
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(7)仙台市若林区場作り事業(10月27日)
・対象者:場づくり事業参加者 約60名(FAS 9名)
・協同:東北学院大学災害ボランティアステーション,C4C,若林区社協
・2年生が主体となり,企画を運営し,パエリアと切り干し大根サラダを調理した。

(8)泉区防火クラブ サバメシ料理教室(12月2日)
・対象者:泉地区婦人防火クラブ役員 約40名(FAS 12名)
・なめたけとひじきの混ぜご飯と豆腐とツナのナゲット風を調理。
・スライドを使用して30分程度FASの活動の紹介も行った。

(9)離乳食研修会(1月15日)
・カンボジア離乳食プロジェクトのための学生自主勉強会を開催した。講師として森のこども園栄養士佐藤先生にお話をしていただいた。
・FAS参加者:6名

(10)女性と防災~次世代につなぐ協働の実施へ~(1月26日)
・天童睦子先生からフォーラムのプレ公演として25分間の時間をいただき,FASの活動紹介とこれまで開発したレシピの紹介を行った(なめたけとひじきの混ぜご飯と豆腐とツナのナゲット風の紹介)。
・FAS参加者:2名

(11)仙台市若林区六郷地区 料理教室(2月21日)
・場所:東六郷コミュニティーセンター
・対象者:六郷赤十字奉仕団女性部 28名(FAS 5名)
・協同:若林区社協
・お麩じゃがと水菜とツナのお手軽パスタを調理した。パスタはゆでる前に水でふやかし,ゆで時間を短縮することで,熱源の利用を削減できることを伝えた。

(12)防災未来フォーラム 仙台市国際センター(3月10日)
→展示紹介(FAS4名)
(13)カンボジア離乳食プロジェクト 第2回目現地渡航(3月10日~16日)
(FAS4名)
(14)桜ヶ丘生協BRANCH まちづくりスポットイベント(3月30日)
→災害食レシピを紹介し,参加者(15名程度を想定)と一緒に調理を行う。
(FAS4名)