自主制作ラジオ放送 パワフル奮闘記 第3回 (2013.10.21) 

ラジオをお聴きの皆さんこんばんは! 
「宮城学院女子大学 食品栄養学科」で管理栄養士を目指す私たちが、食べ物や健康に関する話題を取り上げ語り合うこの番組、先輩から引き継ぎ今年で5年目となります。今年は放送時間帯がお昼から夜に移り、気持ちを新たにして取り組んでいきたいと思っています!

お米作りをはじめとする農業体験での出来事や私たちのキャンパスライフも紹介していきます。
堅苦しくない、分かり易い女子大生がつくる教養番組を目指します。
今日のメインパーソナリティーは4年生の坂本紗季子でお送りします。

今日一緒に番組を担当する、私たちの仲間はこの人!3年生の宮田盟子です。
番組のコメンテーターはNPO法人オリザネットの理事長でもあり、私たちの大学の先生でもある正木恭介先生です。先生よろしくお願いします。
そして今日はコメンテーターとしてもう一人の先生にお越しいただいています!
大学でキリスト教学を教えていただいている新免貢先生です。先生よろしくお願いします。

それでは今日の番組内容です。
最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。今回は今年の農業体験の活動をご紹介します。10月13日に行われた稲刈りの様子もご紹介したいと思います。
1曲音楽をはさみまして、番組後半は、魚の魅力をさぐる「お魚ワンポイント」のコーナーと、皆さんから頂いた疑問を私たちが何とか答える「解決!なんでもアンサー」のコーナーをお届けします。
FMいずみのスタジオからお送りします。どうぞ、30分間お付き合いください。

この番組は、食育関連事業を行っているNPO法人オリザネットの提供でお送りいたします。

≪コーナー1 私たちのキャンパスライフ≫
最初のコーナーは「私たちのキャンパスライフ」のコーナーです。今回は盟子ちゃんに今年行われた農業体験について紹介してもらいたいと思います。10月13日に行われた稲刈りの様子もご紹介します!それでは盟子ちゃん、お願いします。

私たち正木ゼミでは、作物の栽培から収穫までを体験し、農業や食べることについて関心を深める農業体験の活動をNPO法人オリザネットのご支援をいただきながら行っています。いままで、田植えや、山形の東根で行者にんにく植え、サクランボ狩りなどを行ってきました。
先日、10月13日に、遠田郡美里町にあるイーストファーム宮城で稲刈り体験をしてきたので、その様子についてお伝えしたいと思います。

その日は、秋晴れでとってもいい天気だったのですが、風が強くて少し肌寒く感じました。10月13日というと、もう周りの田んぼは稲刈りを終えている時期なのですが、私たちの都合に合わせて、少し遅い時期に稲刈りを行いました。今回稲刈りをした稲は、実は5月に私たちが田んぼに裸足で入って、苗を植えたものなんです!
稲刈りは鎌を片手に、手作業で一束ずつ刈っていきました。田植えの時もそうだったのですが、ずっとかがんだ姿勢なので、腰が痛くなりましたね。風にあおられながらも、みんなで楽しみながらもくもくと刈っていきました。田植えのときは頼りないような苗だったのですが、ずっしりとお米をつけていて、感動しました!稲刈りの後は稲を束ねて、コンバインに運んで、お米とわらになる方の部分に分ける作業まで行いました。風が強かった上に、コンバインから吹き付ける風にあおられて、この束ねる作業はなかなか大変でした。
 
イーストファーム宮城で体験した、田植え、稲刈りは、お米づくりのほんの一部なのですが、毎日食べているお米を作るのってこんなに手間ひまがかかっているんだな、ということを実感することができました。よく、一粒のお米の中には7人の神様がいるなんていいますが、そう思えるくらい、お米を大切に食べたいとも思いました。こういう体験をすることで食べ物そのものや、生産してくださる農家の方々への感謝の気持ちを感じることができました。稲刈りの後は、イーストファーム宮城の新米で餅つきをしました。木の杵は予想以上に重くて、餅の中心を突くのはなかなか難しかったのですが、みんなでワイワイと盛り上がりましたね。つきたてのお餅は、あんことずんだをつけていただいたのですが、もちもちで本当に美味しかったです!「このお餅は稲が何束分なんだろうね、」なんて話しながら、お米に感謝しながらみんなで美味しくいただきました。

お土産としてイーストファーム宮城で採れたササニシキとひとめぼれの二種類の新米をいただいたので、先日、早速炊いて食べてみたのですが、どちらも、つやつやでふっくらしていて美味しかったです。炊飯器のタイマーで朝起きた時に丁度炊き上がるようにしたので、その日の朝は、新米が楽しみでいつもよりスッキリ起きれた気がします。NPO法人の横山さんはこの二種類のお米を混ぜて炊くととても美味しいよ、とお勧めしてくれたので、それもぜひ試してみたいですね。このお米は宮城学院の学生生協で販売する予定なので、学生や先生方にも美味しい新米を味わってもらえたらな、と思っています。

以上「私たちのキャンパスライフ」今回は稲刈りの様子についてお伝えしました。

≪音楽タイム≫
ここで一曲、音楽をお届けします。音楽を聴くと心が癒されたり、元気になりますよね。
この番組では毎週、心の栄養源となる音楽を紹介していきます。
今週ご紹介する曲は、私、坂本紗季子の選曲で、Goose houseの「今、走れ!」です。
それではお聞き下さい。
~♪~
お届けした曲はGoose houseで「今、走れ!」でした。
来週も心の栄養源となる音楽をご紹介していきます。お楽しみに!

≪コーナー2 お魚ワンポイント≫
さて、次のコーナーは、お魚ワンポイントのコーナーです。
以前は魚食だった日本の食事ですが、現在、日本人の魚離れが問題となっています。摂取量は肉が魚を上回り、「肉食化」が進んでいる傾向にあります。肉を好むのは若者だけではなく、高齢者でも魚離れが進んでいます。そこで、このコーナーでは、毎週一種類の魚をとりあげ、皆さんにご紹介していき、魚離れを少しでも食い止めることができればと思います。

今週、ご紹介する魚は・・・「ししゃも」です。ししゃもという漢字は、柳の葉の魚(柳葉魚)と書きます。どうして柳の葉の魚と書くのかというと、これにはいくつかの説がありましたが、アイヌの神様が食べ物に困っていた人間たちに食糧を与えようとして、柳の葉を川に流したところ魚になったという伝説から、柳の葉の魚と書くようになったようです。

ところで皆さん、本物のししゃもを食べたことがありますか?
現在、全国のスーパーなどで販売されている「子持ちししゃも」ですが、実はこの魚の9割以上が輸入品で、ししゃもの代わりの魚なんです!
「子持ちししゃも」として売られているこの魚の本名は、「カンペリ」もしくは「カラフトししゃも」と言って、ししゃもとは姿や色がまったく違う別の魚です。カンペリの輸入量はししゃもの漁獲量よりも圧倒的に多く、それなりの味が安く味わえますが、本物のししゃもと比べると風味や食感は似ても似つかないものだそうです。

ししゃもは、北海道の太平洋沿岸だけに生息するとても貴重な魚なんです。漁れる時期は1年の中で 10月~11月半ばの1ヶ月半と短く、近年は安定していますが、ずっと減少傾向にありました。そのため安く、大量に輸入できるカンペリが「ししゃも」として多く売られるようになったそうです。以前はカンペリも本物のししゃもと同じ「ししゃも」と言う名前で販売されていましたが、2003年に法律が改訂され、食品の表示が厳しくなりました。そのためカンペリは原材料名を「ししゃも」と書く事はできなくなり、現在では原材料の欄にはしっかりと「カンペリ」もしくは「カラフトししゃも」と書いてあるようです。

魚介類は、カルシウムやミネラル、ビタミン類といった栄養素の宝庫です。中でも、魚の脂質に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)は脳や神経組織の発達に、EPA(エイコサペンタエン酸)は血栓の予防に効果があることが知られています。
このコーナーで魚の知識を付けて、少しでも摂取量が増加するといいですね!
以上『お魚ワンポイント』 今回は「ししゃも」を紹介しました。

≪コーナー3 解決!なんでもアンサー≫
さて、続いては『解決!なんでもアンサー』のコーナーです。
このコーナーでは、私たちの悩みやリスナーの皆さんからいただいた疑問や質問をみんなで考え、解決していくコーナーです。

今日のお悩みは4年生の佐々木香菜さんからいただきました。
『なかなか勉強に集中できない・やる気が出ないとき、どうずれば集中できるの?』という質問です。やらなくてはいけないことがあるのに、なかなかやる気が出ない、集中できないなんてことはよくありますよね。私も勉強となるとなかなかやる気が出ません。
そこで、そんな時にはどうしたらやる気が出るのか調べてきました!

やる気が出なくて勉強する気が起きないという時には、「自動的に動くように行動を関連付ける」というのが有効なようです。
たとえば今、リモコンを持ったとします。そうすると特にテレビを見たいと思っていなくても、電源ボタンを押したくなってしまうのではないでしょうか?もしテレビを知らない人にリモコンを持ってもらったとしても、テレビをつけるという発想自体が出てこないのですよね。これが「行動が、次の行動を自動的に無意識的に発生させている」ということです。これを勉強のやる気が出ないときに利用します!「A」という行動をしたら「B」という行動、次に「C」という行動、そして「勉強をする」というように習慣を付けます。例えば、「A」に「ペンを持つ」を当てはめます。ペンを持つだけならどれだけやる気がなくても簡単にできますよね。そして次の「B」に「ノート、参考書を開く」を当てはめます。開くだけなのでこれも簡単ですよね!そしてその次の「C」に「参考書の一行目だけを読む、ポイントだけを読む」というように毎回行動を関連付けます。このように行動を習慣化させることによって「A」の行動をすると無意識的に「勉強をする」というようになるようです。

集中力を高める方法としては、カフェインの摂取やガムを噛むことが効果的なようです。
カフェインを摂取するとドーパミンが分泌され、脳が覚醒した状態になります。カフェインにはその覚醒状態を維持する働きもあるため、脳が研ぎ澄まされた状態になり、集中力を高めることができるのです。カフェインというとコーヒーを飲むという方法が有名ですが、実はコーヒーよりも紅茶のほうがカフェインを多く含んでいます。集中力を高めるためには、紅茶を飲むことをおススメします。食べ物であればチョコレートにカフェインが多く含まれているので、チョコレートを食べるのも効果的です。ガムを噛むことで脳が刺激されるので、集中力を高めすことができます。特に食後は眠くなってしまうことが多いですが、その時にガムを噛むと眠気を覚ますこともできます。プロ野球選手が試合中にガムを噛んでいるところをよく見ますが、あれは集中力を高めていたんですね!

それからみなさん、家では集中できないのに図書館やカフェにいくと集中できるというような経験はありませんか?どうして家よりも外の方が集中できるのでしょう。
外に出るときは当然、靴を履きますよね。この「靴を履く」ということが集中力を高めているようです。日本人は小・中学校の9年間のほとんどを上靴を履いて過ごし、上靴を履いて勉強しています。その習慣が体に染み込んでいるため、靴を履いている時の方が集中力が高まるようです。
家でも集中したい!という方は、室内用の靴を準備してみるといいかもしれませんね

このコーナーではリスナーの皆さんからの身近な疑問なども大募集しています。
栄養のことなど私たちが一生懸命解決していきたいと思います。
以上、解決!なんでもアンサーのコーナーでした。

≪エンディング≫
番組では、皆さんからのメッセージを募集しています。
番組を聴いての感想、音楽のリクエストなどどんなことでも構いません。また、ラジオをお聴きのそこのあなた『解決!なんでもアンサー』のコーナーへ疑問、質問をお待ちしています!精一杯お答えさせていただきます。
宛先は、FAX番号 375-7501 メール mail@fm797.co.jp
fmいずみ「パワフル奮闘記」までです。
また、ブログもやっていますのでぜひチェックしてみてください。
こちらにも、コメントやメッセージをお寄せください。寄せて頂いたコメントやメッセージは、番組の中でご紹介していきたいと思います。
検索キーワードは「宮城学院女子大学 パワフル奮闘記」です。
さて、そろそろお別れの時間です。
本日のゲストは3年生の宮田盟子さん、コメンテーターは正木恭介先生、新免貢先生、メインパーソナリティーは4年坂本紗季子でお送りしました。

『管理栄養士を目指す 宮城学院女子大生のパワフル奮闘記 来週もお楽しみに!』

この番組は、食育関連事業を行っているNPO法人オリザネットの提供でお送りいたしました。