教員のリレーエッセイ:音楽科 教授 船橋 洋介

こんにちは。音楽科の船橋洋介です。ようこそお越しくださいました。
突然ですが、あなたは日頃どんな音楽を聴いていますか?
J.POPやK.POP、ロックやゲーム、ミュージカルetc. 様々なジャンルがありますね。共に歩んだり、時に涙したり、勇気や元気をもらったり、と、音楽はいつでも、私たちのそばにいてくれる「友達」のような存在ではないでしょうか。

私の専門は「指揮」です。主にクラシックの音楽を演奏します。クラシックはお好きですか?指揮者は自ら音を出すことは出来ないのですが、共演する人と、その音楽の魅力を見出して伝えていくのが使命です。

さて、この大学の特色ある授業のひとつに、「音楽の世界」(全学科1年生)があります。同じクラスの仲間と一緒に、大切な讃美歌や合唱曲を「うたう」ことを通じて、友情を育みながらキリスト教と音楽文化の側面に触れる機会となっています。

 

キャンパスには美しいステンドグラスと壮麗なパイプオルガンを備えた礼拝堂があります。毎週、誰でも参加できる「聖歌隊」では最近仲間も増え、演奏会に向けて「心に届く」歌声を目指して、皆で仲良く歌っていますよ。

ここは東北の私大で唯一、きめ細やかな専門教育を受けられる音楽科を有しています。規模は決して大きくありませんが、確かな学びを得た卒業生が各地で活躍しておられます。

私の担当する主な授業は、「指揮法」をはじめ、楽譜を読む力を高めるソルフェージュ、アンサンブルの能力を養うオーケストラや合唱などがあります。どれも音楽を極めていくためのスキルです。個人レッスンを通して自分の専攻を極めていく学びは、音楽科ならではのもの。そこでの学びは音楽と共に、社会に通じる「人間力」も身に付けることが出来ることでしょう。そして、この不確実な世の中を生きていくために、いかに自分のことを「セルフマネージメント」し、自分の魅力を見出して表現し=「セルフプロデュース」する力を身に付けることは、とても大切だと思います。

今こそ「心から心へ」伝える、生きた音楽を奏でることが求められると思うのです。音楽のファンをひとりでも多く増やしたい。そんな思いを持って日本各地で演奏活動を続けています。誰かの心を揺さぶるような音楽を、この仙台で学び、発信していくことにチャレンジしてみませんか。

<写真>©東京都交響楽団

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