教員のリレーエッセイ:教育学科 教授 鈴木由美

みなさん、こんにちは。教育学科健康教育専攻の鈴木です。昨年3月まで大学病院で看護師として勤務していました。大学病院を辞める直前の約3年間はCOVID-19感染症への対応に追われました。重症患者の受け入れ体制整備、ドライブスルー型PCR検査外来・軽症者等宿泊療養施設への看護師派遣等行い宮城県の医療体制に貢献してきました。

昨年4月より宮城学院女子大学で勤務し1年になります。私は看護学「学校看護学」「看護学実習Ⅰ・Ⅱ」「臨床看護実習」を担当しています。養護教諭の資格取得を目指す学生は3年生の後期(2月頃)に臨床看護実習を東北大学病院と宮城県立こども病院で行っています。病院実習では医療スタッフの患者への接し方、看護の基本、看護する側と看護される側の気持ちを知る、命の大切さ・生と死について考える、医療機関の利用の仕方等を知ることを目的に行っています。実習は外来(内科、外科、小児科、産科・婦人科、整形外科、耳鼻咽喉・頭頸部外科、眼科、皮膚科)、周産母子センター、リハビリテーション部、小学校分校で行い見学が主となります。

実習終了後のまとめの会では、「学んだこと」「共有したい事例」「今後心がけたいこと」「実習中困ったこと」についてグループワークを行い、発表してもらいました。医療現場に接して、異常と正常をしっかり見極める。相手にわかりやすく説明することが大事。信頼関係を築く。様々な人・機関と連携し最善の対応をしたい。等の発表があり、自分達が気づかなかったこと、経験できなかったことなど新たな視点を発見したようです。

短期間の実習ではありますが、健康であることの重要性、養護教諭としてこども達の健康を守るためにはどうすればよいのか、また保健室に来室した児童生徒に対してどのように接し声がけしたら良いのかと考えられるようになってきたと思います。そして何より看護の学びは自身の健康・生活を見直す機会になっています。

 

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