教員のリレーエッセイ:食品栄養学科 教授 益見 厚子

食品栄養学科教授の益見厚子です。
私は薬学部出身です。大学在学中は一年生のときから勉強しました。授業中は必死で教授の講義をノートに取り、毎日数時間は復習しました。薬剤師になるつもりはなく、卒業後は大学院に進んで研究者として就職しました。それで研究所での勤務が長いのですが、そのあと薬学部の教員となり薬理・病態薬物治療学を中心とした講義と実習で薬剤師を養成してきて学生さんとの研究業績もできました(写真参照)。また年に1回県の高校生科学コンテストなるものがあり、私はこのコンテストの審査員も務めました。高校生科学コンテストでは女子高生が多かったです。その後、私は本来生化学者なので生化学ができる食品栄養学科に赴任してこれまでの経験をいかした教育研究を行っています。そして以下は宮城学院女子大学のメリットです。

1.女子大であること。
皆さん、宮城学院女子大は女子大です。女子大のメリットは大きいことを知っていますか?女子大ということで外部からの様々な仕事や楽しいイベントのアピローチがあります。

2.食品栄養学科があること。
食品栄養学科では大学生らしく活発にサークル活動もやりながら日々の勉強も充実しています。そして最後に管理栄養士の資格が取れます。私は「生化学実験I, II」と「生化学II」「分子栄養学」の講義を受け持っています。

写真は女子学生たちの実験風景です。彼女たちは細かい実験も巧みにこなします。そして学生同士で実験手法を教え合っています!

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生化学という授業と実験は管理栄養士になる学生さんに必須です。現在の生化学は生命科学です。酵素実験から遺伝子に関する実験まで幅広く学びます。食品が栄養になって体を作り成長させることは誰でも知っています。食品の中の栄養成分や非栄養成分が細胞の中の遺伝子を如何に調節していくのかを観察し、ときには新発見することができるのは食品栄養学科で学ぶ学生さんたちなのです。そこには化学の計算もあります。卒業研究では英語で書かれた科学論文も読みます。高校でも科学英語を授業に取り入れているところがありますが英語の中では科学英語が一番やさしいのです。科学英語を通して世界のサイエンスを学びましょう。将来科学者にはならなくても大学時代に“サイエンス”ができるのは食品栄養学科だからです。

高校生の皆さん、宮城学院女子大学食品栄養学科でサイエンスを経験してみませんか?