教員のリレーエッセイ:日本文学科 教授 千葉 幸一郎

こんにちは、日本文学科の千葉幸一郎と申します。生まれも育ちも宮城県の「生粋の宮城っ子」です。昨年4月、お隣の名取市にある仙台高等専門学校から移ってきました。前の職場では、高校1年~大学4年にあたる年代の学生を対象に「国語」や「日本語表現」「日本文学」といった授業を担当してきました。本学では、“近代”と呼ばれる時代に“日本語”という言語で書かれた“文学”と称されるものを学生と一緒に勉強しています。工学系の専門学校から文科系の女子大学へ、という環境の変化にいまだ戸惑う毎日です。

東北大学の大学院生だった時、研究会で憧れのミヤガク(トンペイの学生にとってミヤガクやMGという響きには特別のものがある(あった?)のです)を初めて訪れた際、庭(中央芝生広場)とレンガ造りの校舎の美しさに魅了されました。「こんな素敵な場所で働けたらいいなあ……」と思ってから二十有余年、思いがけずお仲間に加えていただけることになりました。


写真1

写真1は、昨年4月1日に礼拝堂の前から撮影したものです。去年は桜の開花が早く、すでにソメイヨシノは満開でした。「撰ばれてあることの恍惚と不安」(太宰治「葉」エピグラフより)に身の引き締まる思いで入職式の開始を待ったのが、まだ昨日のことのように思われます。授業開始にあたり、最初のゼミの終了後に広場でお花見をするのを楽しみにしていたのですが、コロナ禍によって学生の入構が原則禁止されているうちに桜の時期は過ぎて行ったのでした……。

 


写真2

写真2は、今年の4月13日にゼミ生を写したものです(残念ながら1名は研修のため欠席)。バックには満開のシダレザクラとソメイヨシノ、手には団子。「花より団子」と言いますが、欲張りな指導教員は、花(見た目)も団子(中身)も兼ね備えたelegantかつexcellentな卒業論文を拝読したいと思っています。よろしくね!

なお、日本文学科のリレーエッセイ「キになる言の葉 ミになる話」で、今後「庭」についての文章を掲載する予定です。興味のある方は、日本文学科のページをCheck it out !!

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