教員のリレーエッセイ:現代ビジネス学科 助教 佐藤 千洋

皆さん、こんにちは。現代ビジネス学科の佐藤千洋です。経営基礎、経営管理など経営学全般を教えています。経営学は、企業を構成するヒト、カネ、モノ、情報といった経営資源をいかに有効活⽤し、企業を発展させていくのかを考える学問です。私は主に、企業が抱える課題を解決するための戦略や組織の在り⽅についての研究を⾏っています。

教員になる前は、大手電機メーカーで働いていました。企業での実務経験は、机上の研究活動だけでは決して得ることのできない貴重なものであり、その経験から学生たちにも出来るだけ現場で学んでもらえるよう工夫をしています。

ゼミでは、地域のものづくり企業と連携して、企業の現状を知るとともに、企業が抱える様々な課題の解決策についての提案や新商品の開発に取り組んでいます。例えば、現在の2・3年生は金属加工メーカーと連携していますが、製造工程で出てくる廃材に着目し、その廃材を再利用した新たな商品を提案するなどの取り組みを行っています。


左:ものづくり体験 ~金属コマの製作~ / 右:ゼミ生が工場から出る廃材で作ったアクセサリーの試作品

 


企業での製品アイデア提案の様子

 
また、廃材の利活用から派生して、ゼミ生は企業のSDGsの取り組みに関心を持ったことから、SDGsに対する宮学生の意識調査を実施し、その結果を「SDGsレポート2021」としてリーフレットにまとめるなど、学びの輪を広げています。


「SDGsレポート2021」の一部。リーフレットのデザインもゼミ生が担当しました。

 

さらに、今年度から、新たに自治体も学びのフィールドに加えました。10月には、登米市を訪問し、「SDGsを活かしたまちづくり」、「女性が働きやすい市役所」をテーマに意見交換を行いました。


ゼミの活動が、「広報とめ12月号」に掲載されました。

 

当ゼミでは、学生たちがプレゼンする機会をとても大切にしています。情報を収集・分析し、それらをまとめて分かりやすく発表するという一連の流れは、実際に仕事をする上でも不可欠な能力だからです。多様な意見を交換し合いプレゼンテーション能力を培うことで、はじめは、人前で話すことに苦手意識を感じていた学生も、回を重ねるごとにぐんと成長します。次はどんな成長を見せてくれるのか、毎回楽しみです!
ぜひ皆さんも様々な現場でビジネスを実践的に学んでみましょう。