リレーエッセイの記事

教員のリレーエッセイ:音楽科 教授 副島 謙二

2021.11.15

 副島謙二です。私は60才まで約35年間「仙台フィルハーモニー管弦楽団」でクラリネット奏者として活動してきました。現在は本学音楽科でクラリネットの指導をしています。
 


クリスマス礼拝での演奏(2019年)

 一口に音楽と言っても様々な分野があり、本学音楽科の器楽コースではピアノ、オルガン、弦楽器、管楽器の各専攻で専門的なレッスン(授業)が行われます。だいたいにおいてレッスンはマンツーマンの形式です。毎回毎回のレッスンの中で、基本的な音の出し方や音階、エチュード(練習曲)、ウェーバー、モーツァルト、ドビュッシー等の楽曲を学びながら技術的なことを磨き、音楽性を高めていきます。
 人の声がみんな違うように、同じクラリネットでも演奏する人によって音色が違います。また誰でもクセや個性があります。そのクセを直し、個性を伸ばしながらそれぞれの音色をより良く響かせるように指導するように努めているつもりですが、クセなのか個性なのか、響きとしても近くで鳴っているか遠くまで響いているか、見分けるのが難しいところです。

 


副科オーケストラ

 その他には副科楽器による「オーケストラ」と「指導法研究」という授業を受け持っています。専攻とは異なる楽器として、ヴァイオリンやヴィオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネット等の演奏技術を学び、最終的にオーケストラを編成します。専攻のピアノや声楽では簡単に演奏出来る曲でも、大学に入学してから初めて学ぶヴァイオリンやヴィオラ、チェロでは思うように弾くことが出来ません。楽器によっては音を出すのも一苦労ということもあるでしょう。しかし半年かけて練習を積み重ねていけばなかなか趣のあるオーケストラの演奏になります。

 
 「指導法研究」では実際の中学校の教科書を使い、中学生の授業を想定してリコーダーアンサンブルやリトミックの練習をします。また吹奏楽においても実際の吹奏楽コンクールの課題曲を使い、指導が出来るように研究します。また音楽に関するテーマを決め、それについて発表する、というような実践を意識した授業も行っています。
 


提供:仙台市市民文化事業団せんくら事務局

 私自身も演奏活動を行っており、今年はベートーヴェン作曲「ピアノ三重奏曲」やブラームス作曲「クラリネット三重奏曲」を演奏しました。また10月に開催された仙台クラシックフェスティバルでは、ピアニストの及川浩治先生(本学特任教授)と「ヴォカリーズ」を共演させていただき、室内楽ではベートーヴェン作曲「ピアノ五重奏曲」も披露させていただきました。

 
 高校生の皆さんには、ぜひ何か一つ得意なこと、夢中になれるもの、このことだったら時間が経つのも忘れてしまう、というようなことを見つけていただきたいと思います。その道のプロになるのもよし、先生になって指導するのもよし、夢に向かって頑張って欲しいと思います。

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