TOEICのスコアは企業が、社員・大学生の英語力を測るために現在、最も一般的に用いられています! 英文学科のカリキュラムには「TOEIC600」、「TOEIC730」、「TOEIC860」があり、それぞれのスコアを満たすと各4単位が認定されます。これらの単位を履修した学生の「私の勉強法」は英文学科の英文学会誌に公開されています。
毎日に英語を
4年 K. I. さん
TOEICスコア:770
私のTOEIC学習法は、直前に公式問題集を少し解く他には何もしていません。ただ、「毎日何かしらの形で英語に触れる」ということを心掛け、日頃から英語に触れることを意識してきました。ここでは、そのために実践している習慣2つを紹介させて頂ければと思います。
1つ目は、DVD鑑賞です。私は洋画やアメリカのテレビドラマが大好きで、毎日欠かさず見ています。好きなものを家で何度も繰り返して見るため、見る際は必ず言語・字幕共に英語に設定します。時間を見つけてはDVDを再生し、見ている間は英語字幕に注意し、字幕と実際に聞こえる音を意識しながら見ます。また、食事中やメイク中など、画面を見る余裕のない時は、頭の中で場面を追いながら耳で英語を聴く、このような流しっぱなしの鑑賞法で、毎日2時間ほどDVDを見ています。そのためか、TOEICのListeningスコアが450点以上に安定し、いままで聞き取れなかった洋楽の歌詞も意味がわかるようになるなど、自分でもListeningの力が付いたのを実感しました。
余裕のある時は、「これ私も使えるようになりたい!」という単語や面白い言い回しなどをメモし、DVDノートを作成することもあります。その都度、気になったものを書き出し、意味や派生語をメモするだけなのですが、私の場合、この方法で覚えると定着が良く、自分の英語に反映させる事が出来ます。その理由は、意味だけでなく、その語が使われた台詞や状況も一緒に思い出せるためだと思います。作成したノートを見るだけでも、各場面を思い出すことができ、復習も楽しくなります。使って良かったと感じるものは、Grey’s AnatomyとSUITSというテレビドラマシリーズで、TOEICで求められるビジネスの場での語彙や表現が多く登場しました。DVDでTOEICのスコアを上げたい方には、何か仕事場で人間ドラマが繰り広げられる作品を選ぶと、より効果的なのかもしれません。
2つ目の習慣は、電子機器での英語の使用です。まず最も簡単なものは、スマートフォンの言語設定を「英語」にする事です。その他に私は、PCやスマートフォンでのフォルダのタイトルや、スケジュールの管理、家計簿の入力なども英語で行っています。いざ英語を使うとなると、何と言えば良いのか、いくつかある同じ意味の単語のうちどれを使えば良いのかと、わからない事も多いですが、その都度調べて知識が増えると、毎日の同じ作業も楽しくなります。そして、毎日同じ単語などを繰り返し使用することで、徐々にその英語を頭の中で英語から日本語に変換するのでなく、「英語のまま」捉えることが出来るようになったと感じました。
私は、「毎日何かしらの形で英語に触れる」ことを目標に、楽しみながらこれらの習慣を実践してきました。そのため、「勉強した」という意識はありません。このように毎日の一部に英語を取り入れることが、私には効率的だったように思います。皆さんも自分に合った方法を探してみて下さい。