六本木ワークショップで英文学科生が奮闘!

 英文学科の吉村典子教授のリレーエッセイ(詳しくはこちら)の読者から、東京での講演と英文学科生によるワークショップの依頼が寄せられ、3月21日に第1回の「ロッポンギ・アート講座」が開催されました。
 最初に、美術史を専門とする吉村教授より、18世紀文化のトーク「ヨーロッパ肖像画の世界 ~女性の手元から見えてくる18世紀クラフトワーク~」が行われました。肖像画に描かれているモティーフから、当時の社会や文化について解説され、その中から、貴族の女性の間で好まれた「タティング」(シャトルに巻き付けた糸で編むレース編み)をする姿が18世紀の肖像画に描かれている頻度が高いことが指摘されました。
 その「タティング」制作の経験があるのが、英文学科生の佐藤美紅さんです。トークのあとに、実際にタティングをするワークショップが開催されました。糸の巻き方からシャトルの持ち方、そして編み方までの指導を、佐藤さんが担当しました。
 糸とシャトル、そして、表編と裏編の2種の編み方だけで、シンブルなものから複雑な表現のものまでできるのがタティングの魅力ですが、参加者全員が初心者です。編み方のコツをつかんでもらうために、佐藤さんは奮闘しました。自分では簡単にできても、それを「教える」、「伝える」ことの難しさを佐藤さんは感じつつも、一緒に手を動かし、アドバイスを続けることで、全員が基本の編み方をマスターするところまで進めることができました。
 今後は、限られた時間で、効果的に伝えられる力を伸ばして、本学でもワークショップを開催する予定です。オープンキャンパス等での企画も計画中です。是非みなさんも18世紀のヨーロッパ文化を体験にいらしてください。

写真(トークの様子)18世紀のシャトルの精巧な金属細工に参加者も目を見張ります。
写真(ワークショップの様子)現代のシャトルはプラスチック製。これと糸だけで編上げます。
   指導にあたっているのは、英文学科生の佐藤美紅さん (六本木・アトリエ諸岡にて)

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