西浦和樹 教授(教育学科 幼児教育専攻)が 宮城県に対して アウトドア教育に関する政策提言を行いました

教育学科 幼児教育専攻の西浦和樹 教授が、5月12日(金)村井嘉浩 宮城県知事と県職員幹部の方々に対して、スウェーデン・グリーンツーリズム視察結果(Inside Sweden: Education, Social welfare, Business, Sightseeing)を報告しました。

今回の視察期間は、2017年3月下旬の10日間。西浦教授は「今回の視察を通しての最大の成果は『スウェーデン社会のシステムは、日本に比べて効率化されていること』がわかったことです。数字を見ても、一人当たりの名目GDPでは日本が26位なのに対して、スウェーデンは12位。経済効率が良く、安定した経済状況なので、安心して子育てできます。さらに、そのことが合計特殊出生率1.89人、小さな村でも、プリスクールが至る所に点在していて、子どもの声が聞こえる。非常に活気のある国というイメージが残っています」と述べました。

また、本学附属のこども園が参考にしているスウェーデンのアウトドア教育を中心に報告がなされ、「教育(アクティブ・ラーニング)」や「福祉(予防的視点)」、「ビジネス(企業誘致によるインバウンド)」、「観光(宮城県の魅力再発見)」についての意見交換も行われました。さらに今回の県庁訪問を受けて、2018年3月下旬には、スウェーデンのニルソン知事(エステルヨートランド県)が来仙。これをきっかけにして「宮城県の魅力再発見」につながるような、さまざまな取り組みを行っていくとのことです。

西浦教授は、自身が翻訳した『北欧スウェーデン発 森の教室 生きる知恵と喜びを生み出すアウトドア教育』(北大路書房)を村井知事に謹呈