石巻市震災遺構 門脇小学校を訪問しました

幼児教育専攻では、災害発生時の保育者の危機管理について学ぶことを目的として、例年、複数のゼミが合同で被災地研修を実施しています。

今年度も伊藤ゼミ・守ゼミ・兪ゼミ・平川ゼミに所属する3年生37名が、石巻市震災遺構 門脇小学校を訪問しました。東日本大震災当時、門脇小学校の校長先生だった鈴木洋子先生と、幼児教育専攻の卒業生で、当時門脇小学校に通っていた阿部明日香さんから、震災当時の状況や子どもたちや地域住民の避難の様子について話を聞きながら、震災遺構を見学しました。

また、被災地研修を通して学んだことについてグループで話し合いを行い、発表することで、保育・教育現場における危機管理や防災教育のあり方についてさらに学びを深めました。

被災地研修後の学生から、以下のような感想が聞かれました。

被災地の現場を見ることは初めてで、震災から10年以上経った今でも窓に津波の跡があったり、パイプ以外の木製のものなどは燃え尽きてものが散乱してしまっていたりなど実際の現場から被害の大きさを強く感じました。

当時の小学校の児童や教職員が避難場所を5回も変更しながら避難したというエピソードから、「避難所に行けば安心」というわけではなく、その後も状況に応じて柔軟に判断し続ける必要があることを学んだ。また、「防災訓練を形式化しない」という言葉が特に心に残った。毎回同じ訓練を繰り返すのではなく、「何のための訓練か」という目的意識を持ち、避難経路や方法を定期的に見直すことの重要性を痛感した。今回の研修を通して、子どもの命を守る教育・保育の現場に携わる仕事の責任の重さを深く実感した。