車いす操作は利用者さんとのコミュニケーションが大切!

「キャ~、うまく曲がれない」と、思った方向に車いすで自走できず反対側に寄ってしまった学生の声が響き渡ります。

2024年9月25日(水)、福祉コース2年生の実習授業「社会福祉現場実習指導」で車いす操作の基本を学びました。今日の授業担当は本学の専門家でもある白石先生にお願いしました。移動開始の準備では、フットレストに安全に足を乗せる動作の方法を学び、学生同士がペアになってお互いにやってみます。

私たち幼児教育専攻は幼稚園教諭と保育士資格の養成が基本です。福祉コースで積み上げ資格として社会福祉士を履修していても、介護福祉士等の専門的な技術である車いす操作の介助は専門外となります。

しかしソーシャルワーク実習で車いすを押しながら散歩のお手伝いをする、また移動を行う場面があることも事実です。そのため、高校時代までの福祉教育「車いす体験」という段階を超える必要があります。利用者が気持ちよく移動できるよう「これから段差を乗り越えます。そのため車いすの前輪を上げますね」などと丁寧に声掛けを行います。こうした車いす操作時のコミュニケーションにより、利用者の尊厳を守る姿勢を経験として理解することができた授業になりました。