教育学会 健康教育専攻企画 学習会第1弾「LGBTと人権」を開催しました。
2018年1月31日(水)に教育学会 健康教育専攻企画 学習会第1弾「LGBTと人権」を開催しました。講師は,福島学院大学教授の梅宮れいか先生。先生は本学の教職員対象の「性の多様性と人権」の講演後に、養護教諭・保健体育教師志望学生を対象にした学習会をお引き受けくださいました。
開催時刻が平日の夕方だったにもかかわらず、本学の学生と教職員,卒業生の養護教諭,他大学の学生等,テーマに興味を持った方が学内外から参加し、教室は満席となりました。
梅宮先生はまず始めに、セクシャル・マイノリティと言われる人々は12~13人に1人という調査結果(2016年株式会社LGBT総合研究所報告)を示されました。わずかに動いた教室の空気。今回学習会に参加した人々が、その数を想像していなかったことを示したような気がしました。
すかさず先生は、「LGBTは可視性に乏しいのです」と。さらに「LGBTの彼ら/彼女らが日常生活の場面において同性愛をアピールする当事者はまずいません。それは、アピールすることは「自分が暴力にさらされる危険」を知っていて、自らを守るために黙っているのです。こうしてLGBTの彼ら/彼女らは見えない存在となり、LGBTではない人々は自分の周りには「LGBTはいない」と思い込み、無関心になっていませんか?」と話しを進められました。
そして、先生は私たちに「みなさんは、多数者(マジョリティ)の感覚で、男と女、人の恋愛行動のすべてを紋切型に理解していませんか?少数派(マイノリティ)を無視した意見をあたりまえと思っていませんか?」と問いかけてきました。参加者の多くが自身の意識・感覚・知識・考えを揺さぶられたと思います。そして、正しい知識・理解がないことにより自分の心の中に巻き起こる、『無感覚な嫌悪』を自覚する必要性を学びました。
先生の「LGBTのこどもをいないように扱わないで、みなさんが教育現場でこどもたちの味方になってください」というメッセージが心に残りました。こどもたちの強い味方になれるように、これからも学びを深めていきたいと思いました。
自分たち以外にも、LGBTについてもっと知りたいと思う仲間たちが予想以上にいることを知り、健康教育専攻の学生たちは継続した学習会へつなげていこうと意欲的になっています。
梅宮先生には、今回の学習会を快くお引き受け頂き、心より感謝いたします。これからも私たちが学びを深めるためにお力を貸してください。