1年生が美術館で伊達政宗らの手紙や絵画を鑑賞しました。

 人間文化学科1年生の「入門演習(d)」(担当・井上)では、先日市内の美術館で見学会を行いました。
 受講する1年生9名全員が、10月13日、若林区土樋にある共生福祉会福島美術館にお邪魔して、学芸員の尾暮まゆみさんから1時間にわたって説明を受けました。
 美術館の展示室でじかに作品と向き合うと、教室の授業では得られない情報が必ず伝わってきます。こうした経験を重ねて、歴史と文化を深く理解する力が養われていきます。
(1) 仙台の近世絵画を中心としたコレクションを持つ「共生福祉会福島美術館」では、伊達政宗の生誕450年を記念した展覧会が開かれていて、政宗をはじめ歴代の仙台藩主が残した手紙や絵画など約60点が紹介されています。
(2) 尾暮さんは、伊達政宗が武将として優れていただけでなく、絵画や茶の湯など芸術文化にも才能を発揮した人物であったからこそ歴史に名をとどめたこと、またその後の歴代藩主たちもそれぞれに和歌や絵画、能楽などを熱心に学んでいたことなどを分かりやすく語ってくださいました。
(3) 学生たちからは「政宗だけでなく歴代の藩主が芸術文化を大事にしていたことを知って驚いた」「殿様が幼い息子にあてて大きな字で書いた手紙が微笑ましくて印象に残った」などの感想が聞かれました。