10月16日(水)に宮城学院総合防災訓練を実施しました。
今年で11回目となるこの総合防災訓練では毎年、仙台市青葉消防署、仙台市防災安全協会等の皆様ご協力いただき、臨場感のある設備やシナリオを使用しながら、「災害の被害に遭ったらどのように行動すればいいか」を園児・生徒・学生・教職員がそれぞれの立場で確認することを目的とした、実践的な訓練を行っています。
10時20分、学院内のすべての建物で、緊急地震速報の訓練放送が響き渡り、建物内にいた1012名が一斉に「シェイクアウト訓練」を行いました。
この訓練は、地震災害に遭った際にその場で「低い姿勢」で「頭を守り」「動かない」という、とてもシンプルですが、身の安全を守るために非常に有効な手段です。
その後、揺れの治まりを告げる非常放送を合図に、大学・中高・こども園それぞれの避難場所への避難訓練が行われました。
それに並行して、教職員は危機管理マニュアルに沿った役割分担に分かれ、安否確認・物資の運搬・負傷者救護・避難所設営等といった災害対策の実践訓練を行いました。
広大なキャンパス全体を使用したリアルな訓練を通し、一人ひとりが防災に対する意識を新たにしました。
当日はこの他にも、消防隊員の皆様のご協力による水消火器体験コーナーや防火・防災講話、防災安全協会様のご協力による防災グッズの紹介・パネル展示などの催しが行われました。
大学構内のブースでは、大学生たちがアルファ米の炊き出しセットに8リットルもの水を注ぎ入れ、炊き出しの体験と実食を行いました。
また、体育館では消防署のご協力のもと、中学1年生が救命救急講習を受講し、胸骨圧迫の方法やAEDの使い方を学びました。
東日本大震災から13年が経過し、当時と比べ防災意識が薄れてきたとも感じられますが、防災には日頃の備えが大切です。
宮城学院では今後も定期的に、学院全体の防災意識を高める取り組みを続けてまいります。