地域子ども学研究センター主催「2020日本-スウェーデン国際シンポジウム<地域子ども学>と持続可能性の視点」を開催しました

2020年 10月8日(木)
2020日本―スウェーデン 国際シンポジウム <地域子ども学>と持続可能性の視点
2020 Japan-Sweden International Symposium
Child-centered Community Studies with Sustainability Perspectives
をオンラインで開催いたしました。

 

基調講演のイングリッド・プラムリング・サミュエルソン教授(スウェーデン・ヨーテボリ大学)は、幼児教育分野で世界的に知られ、「子どもの権利」と「SDGs 教育」を先導されています。今回のシンポジウムは、子ども中心の幼児教育の在り方について、その先駆的取り組みと価値観に触れることのできるとても素晴らしい機会となりました。

続いて、西浦和樹教授(本学 教育学部)がコーディネーターを務め「新型コロナウイルス状況下における認定こども園の新しい生活様式への対応と課題」と題して、AIを用いた保育実践について日本とスウェーデンの具体的事例をご紹介いたしました。

当日は、天童睦子教授(本学 一般教育部)による進行のもと、国内外含め300名を超える方々にお集まりいただき、第二部の自由討議では活発な意見交換がなされました。

また、シンポジウムをご準備いただきました関係者の皆様には、ご指導ご助言いただきありがとうございました。

 

今回のシンポジウムに寄せられた感想を一部、ご紹介します。

「教育現場において教員側は、一方的に指摘したり教えるという立場ではなく子どもと対等の立場から”一緒に”学びを進めていくことが重要なのだと感じました。 型にはまった学びばかりを経験するのではなく、子どもたちだからこそ浮かびあがる発想を大切にし尊重しながら、教員側はあくまで対等でありサポート役に徹することがより求められていくのだと感じました。また、教育において幼児の頃は本人の価値観などを築いていく経験材料となる為より重要な時期なのだと痛感しました」

「多国籍の人とのやりとりを身近に感じたことがなかったのでとても新鮮でした。学びと遊びがイコールとして成り立つという面白い見解にとても興味を持ち、最後まで楽しみながらお話を聞いていました」

 

なお、本シンポジウムは、議論を可視化するため成田富男氏にグラフィックレコーディングによる記録を行っていただきました。

 

 

今後も、様々なイベントを企画しておりますのでどうぞご期待ください。
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■平成30年度文部科学省私立大学研究ブランディング事業「東日本大震災を契機とする<地域子ども学>の構築-子どもの視点に立ったコミュニティ研究の拠点形成」とは

本事業では,被災地にある大学として地域復興を強く推奨してきた実績をもとに「学習支援」「食育」「子どもの居場所」を最重要課題とする<地域子ども学>を構築し,その知見をもって子どもの視点に立ったコミュニティ形成の拠点形成を目指すことを目標とし研究を進めています。

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■宮城学院女子大学 地域子ども学研究センターとは

<地域子ども学>は,子どもの視点,子どもの主体性を重視し,地域の担い手とともに「子どもの育ちを尊ぶ」まちづくり・コミュニティ形成を目指す学際的研究および実践学です。「地域子ども学研究センター」は、文部科学省の支援事業の一環として,また東日本大震災を契機として本学から新たに立ち上がった研究拠点であり,全国に先駆けた取り組みです。学術と教育実践の場としての本学の強みを最大限に生かし,新しいプロジェクトを共創する東北発フューチャー・センター(市民、学生、子ども、研究者、自治体関係者等が集う,未来志向の議論と共創の場)を目指します。

イングリッド・プラムリング・サミュエルソン先生

末光眞希学長

川崎一彦先生

山田徹志先生

Simon先生  Simon Melin先生