11月の講演会は、「公務員に求められる能力・資質」と題し、人事院 東北事務局 第二課長 佐々木泰則様にご講演いただきました。
佐々木課長は、まず、公務員の特性として、公務員が留意すべき4つの心構えについてお話されました。公務員は、「国民全体の奉仕者でなければならない」と法律で定められています。それを実現するためには、(1)公益性・非営利性の追求の一方で、コスト意識が失われていないか、(2)前例踏襲の杓子定規にならずに、公平・中立な対応ができているか、③創意工夫する努力を怠っていないか、④公権力を背景にして威圧的・横柄な態度になっていないか、の4つを心がけています。
公務員に求められる能力・資質については、職業人としての基本的な能力(担当業務の専門的知識・技能等)のほか、公務員として、国民のために行動する強い使命感やそれぞれの持ち場で職責を果たすという自覚などの意識が必要であり、加えて、さらなる高い質の公共サービスを国民に提供するために、「幅広い視野と高い見識」「問題解決能力」「分析・洞察力」などを備えた人物が求められているとのことでした。なお、各府省に「採用の際に重視している資質は何か」というアンケートを実施した結果(H18年度)、「コミュニケーション能力・チャレンジ精神・主体性・責任感・協調性」などが上位に挙がったということでした。
人事院でも、女性国家公務員の採用や管理職への登用を積極的に進めており、ワーク・ライフ・バランスの取り組みも浸透して、活躍している女性職員が増えてきました。育児休暇取得後に復帰している女性職員も多いそうです。
佐々木様には、採用までの道のりや新しい試験制度について、今後のセミナーのお知らせなど、選考にあたり、実践的なご説明をしていただきました。参加した学生からは「改めて公務員を志望する気持ちが高まった」などの感想がありました。
次回は
リコージャパン株式会社 東北営業部 マーケティングセンター長 鈴木美佳子様
「女性が働く環境は、今?~企業の求めている人材とは~」
1月16日(月)17:10~18:30
です。
鈴木様ご自身が本学OGであり、また、同センター内でお勤めでいらっしゃる、3年目と9年目のOGの方々もお越しいただく予定です。
普段なかなか伺えない貴重なお話が聞けるチャンスです。どうぞお見逃し無く!