今回の「OGとの集いカフェ」に参加していただいたOGは、「公務員編」ということで、仙台市職員(子供未来局子供育成部子育て支援課:行政事務)・宮城県職員(大崎保健所:栄養士)・宮城県職員(柴田町立柴田小学校:学校事務)の3名の方々です。
さんは現在、「子供未来局子供育成部子育て支援課」に配属されています。この子育て支援課では、共働きの夫婦やシングルファーザー・マザーを支援する「仙台すくすくサポート事業」を始めとした、市民がより子育てをし易い環境を整える事業を担当しています。Uさんのお仕事は、説明会を開催して説明を行い、会員から提出された報告書をまとめて統計を作成したり、助成金の申請書を受け付けて審査し,支払いの手配をしたり、研修会の企画や講師依頼など、多岐にわたるそうです。
受験に際しては、「なぜ仙台市で働きたいのか?」「成功からだけではなく、失敗から何を学んで、今後どう活かしていきたいのか」ということを、自分の言葉で語れることが大切、というお話をいただきました。
保健所栄養士であるAさんが取り組んでいる仕事は、地域住民の健康づくりです。具体的には、働き盛りの人が突然倒れないようにするには、どんな食事を摂ったらよいのかということなどを、地域の方々に啓蒙するために、栄養指導をする場を企画したり、禁煙運動や食育推進のための活動など、様々です。また、今回の震災では、避難所での食生活支援も行いました。行政栄養士は「人と人をつなぐ仕事」であり、「それぞれや職種の特色を考えながら、みんなが手を取り合うような、元気で幸せな社会にしていきたい」とおっしゃっていました。
Sさんは、県内の小学校で学校事務をなさっています。児童数65名の小さな小学校で、Sさんがお一人で事務を担当しています。学校事務の仕事は、学習発表会で画用紙や布を使用したいと教員から申し出があると、町から支給された予算を使って購入したり、保護者から金銭的な相談があった際に利用できる補助金制度があるかどうかを、一緒に考えることもあるそうです。今回の震災では、業者に修繕の手配をしたり、学習発表会の際に、ステージの電球が切れて、急遽買いに走った、ということもあったそうです。
学校事務員は教員ではありませんが、は全校合唱で児童と一緒に歌ったり、児童と触れ合うことも多いそうです。卒業を迎えた児童や保護者から、感謝の言葉をかけてもらうときが、Sさんの一番のやりがいだということでした。
参加した学生からは「考えていた仕事と少し違う部分があって、新たな考えが持てた」「不可能だと思っていたことも、もしかしたらできるのかもと思った」という感想が聞かれました。
学生たちは「世の中にはこんな仕事もあったのか」という新しい発見をしたようです。私たちの生活は、こうした公務員の皆さんに支えられて成り立っていることに、改めて感謝し、公務員を目指してさらに頑張ろう!と新たな目標が持てた様子でした。
次回は、11月25日(金)14:10~15:30 アパレル・旅行業界編です。たくさんの学生の皆さんの参加をお待ちしています!