【学生インタビュー】音楽科の学生が第62回 全東北ピアノコンクール 東北放送奨励賞 受賞

才能ある若手ピアニストの発掘と育成を目的に開催される「全東北ピアノコンクール」。半世紀を超える歴史の中で、数多くの名ピアニストたちを輩出してきました。今回は、6月中旬に仙台市内で開催された第62回 全東北ピアノコンクールで、見事「東北放送奨励賞」を受賞した庄子三未さんに、話をうかがいました。

 

 

「プレッシャーや緊張に負けず、自分の演奏を!」          その思いを胸に 3度目のコンクールへ

■コンクールに出場したきっかけは?

昨年・一昨年と出場したのですが、満足のいく成績を残せなくて…(どちらも予選敗退) それもあって「今年も出場したい!」と思いましたし「プレッシャーや緊張に負けない強いメンタルを持って、自分の演奏をしたい!」という思いを胸に、出場しました。

 

■出場する上で、心がけていたことは?

まずは「体調管理をしっかりすること」を心がけました。コンクール当日までは、大学に残って練習することが多くて、必然的に帰宅時間も遅くなりましたから。もうひとつは「必要以上に意識し過ぎないこと」。「賞を獲ろう」とか「ミスなく弾こう」とか、あまり考え過ぎると、自分を追い込んでしまって、楽しく弾けなくなってしまいますからね。

 

■今回は見事に予選を突破! 予選と本選での心境の違いは?

予選は「いつもよりは、良く弾けたかな…」ぐらいの手応えだったので、本選出場が決まって、ただただビックリしました。一方で、本選に臨むにあたっては「本選進出者にふさわしい演奏をしよう!」そう自分に言い聞かせて、演奏しました。それと最近、演奏前のリラックス方法として「ラジオ体操」を実践しています。予選前、本選前 共にやりました。もちろん、誰もいないところでですよ!誰かに見られたら、恥ずかしいですからね(笑)

 

さまざまなサポートをしてくれた両親に 少しは恩返しができたのかな

■受賞の感想は?

本選での演奏は多少ミスもありましたが、楽しく弾くことができました。満足のいく演奏ができた上に賞までいただけて、本当にしあわせです。そして両親や指導していただいている先生、友人たちが自分のことのように喜んでくれて。特に車での送迎や食事の準備など、身の回りのサポートをしてくれた両親には、とても感謝しています。(今回の受賞で)少しは恩返しができたのかな、と思います。

■これからの目標は?

いつも先生に「頭の中でメロディをイメージしながら弾くように!」と言われているのですが(今回の受賞は)それが実践できた結果だと思いますし、自分の演奏にも自信が持てるようになりました。ただ、私自身ものすごいスロースターターで、コンクール前など先生にハッパをかけられないと、なかなかスイッチが入らなくて…(笑)。今後は先生の手を煩わせなくても、自分自身でスイッチを入れられるようになりたいですね。自立することで、今後の成績にもつながってくると思うので。

 

聴く人みんなを笑顔にする 虹のような演奏を

虹を目にした人たちって、笑顔になったり、しあわせな気分になったりしますよね? 私もそんな風に、自分の演奏を聴いてくれる人たちを笑顔にしたり、しあわせな気分にしたりすることができたら、最高ですね! 「もっと聴いていたい」そう言ってもらえるようなステキな演奏ができるよう、これからも一生懸命練習していきます。